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- アマチュアが上がり3ホールで崩れるのは必然だった!? プロが実践する“集中力”の節約術と“ここぞ”の場面とは?
合計5時間ほどのロングランスポーツであるゴルフでは、すべての場面で“全集中”することは至難の技です。プロや上級者が実践している集中力の“配分”とは、一体どのようなものなのでしょうか。
人間の集中力は、スマホのバッテリーのように有限
スタンフォード大学の行動心理学研究によると、一般的に“集中力”を持続できる時間は15分~90分程度と人によってかなりバラツキがあり、1日のなかで集中できる合計時間にも限界があると報告されています。
ビジネスの現場では、適度な休憩を挟んだり、作業環境を変えたり、集中しやすい時間帯に重要なタスクを配置したりといった工夫を凝らしているかもしれません。
もちろん、ゴルフにおいての“集中力”も、スコアを左右する重要な要素になります。とはいえ、合計5時間ほどのロングランスポーツであるゴルフでは、すべての場面で“全集中”することは至難の技です。“全集中”しているように見えるプロにしても、集中力の強弱を巧みに使い分けています。

では、プロや上級者が実践している集中力の“配分”とは一体どのようなものなのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。
「アマチュアゴルファーの多くは、ティーショットからパッティングまで、すべての場面で全力を注ぎ込もうとしがちです。もちろん、真剣にプレーすることは大切ですが、18ホールという長丁場で、常に高い集中力を維持することは非常に困難です。集中力は、いわばスマホのバッテリーのように有限であり、使いすぎると途中で消耗しきってしまいます」
「集中力が切れてしまうと、判断力が鈍ったりスイングが乱れたりして、ミスにつながる可能性が高まります。とくに上がり3ホールで大崩れしたり、ふとしたタイミングで思わぬ大叩きをしたりする傾向がある方は、集中力を“温存”するプレースタイルを身に付けると、スコアをまとめる力が向上するかもしれません」
無駄な消耗を避けた“余裕”のあるプレーを心掛けよう
小松氏がいう、集中力を“温存”するプレースタイルとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
「プロや上級者は、全集中するべき場面と、良い意味でアバウトにプレーする場面を切り分けて、無駄な消耗を避けた“余裕”のあるプレーを心掛けています」
「具体的な例でいうと、フェアウェイが広いパー5のティーショットやセカンドショットは、神経質にならずに気楽に打てる場面です。もちろん攻略上のベストルートはありますが、多少の左右のズレや飛距離のロスは大きな問題にならないので、伸び伸びとリズムよくスイングすることを重視します」
「また、距離が短くグリーン周りに罠もないパー3も同様です。とくにアマチュアの場合、何が何でもピン側につけてやると意気込むよりも、練習場で打つ時のようにスッと構えてサッと打つ方が好結果につながることが多いはずです」
「グリーン上では、メンタル的に楽な状況を作り出すことで、ラウンド全体の流れを良くしていきます。まずは自分の中で“入れにいく場面”と“寄せるだけでいい場面”を明確に線引きしておくことが大切です」
「そして、たとえば5メートルほどの下りのパットでは、入ればラッキー、入らなくてもタップイン、あるいはOKがもらえる距離に寄せれば上出来です。一方、この場面でデリケートなパットを残してしまうと、集中力というバッテリーを余分に使うことになります。さらにそのパットを外してしまうと、メンタルまで削られていきます」
小松氏の言葉からは、スコアメイクでは「より気楽にプレーできる考え方や、そういった状況を作り出すことの大切さ」が伝わってきます。その一方、ここだけは“全集中”でプレーしておきたい場面もあるそうです。
「スコアメイクにおける“ここぞ”という場面は、寄せワンあるいは砂イチが取れそうなパットです。このパットの成否は、そのホールのスコアだけでなく、ラウンド全体の流れまでも左右します」
「アマチュアは寄せた時点で満足しがちですが、“寄せた後が勝負”と集中し直して、ライン読みやパットに挑んでほしいのです。そのパットを決め切れれば、気分よく良い流れに乗っていけるはずです」
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.1」。
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