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- 「今の若者はマナー知らず」は本当? ゴルフ場関係者が語る意外な真実
コロナ禍をきっかけに増加してきた若者ゴルファー。しかし、未だに彼らの「マナー」について苦言を呈するベテランゴルファーも少なくありません。実際に若者ゴルファーはマナーが悪いのか、ゴルフ場に話を聞きました。
「今の若者」はマナーを教わる機会がない
コロナ禍をきっかけに、ゴルフ場には若い世代の姿が増えました。高齢化が進んでいた業界にとっては明るいニュースですが、その一方で「最近の若い連中はマナーがなっていない」という声も耳にします。ベテランゴルファーが眉をひそめる場面もあるようです。
筆者自身も25歳でゴルフを始めました。2000年当時としてはかなり若い部類で、仕事の都合で半ば強制的にコースへ連れて行かれました。プレーのたびにベテランからあれこれ指摘され、正直に言えば、イヤな思いもしました。だからこそ、「最近の若い連中は~」と口にするのは避けたいと感じています。
では、ゴルフ場の現場から見て、「昔の若者」と「今の若者」に違いはあるのでしょうか。関係者に尋ねると、こう語ってくれました。
「私もゴルフを始めて50年近く経つんですけど、昔の若者ゴルファーって、先輩方から散々言われたじゃないですか」

「クラブを3本持って走れ」「とにかく急げ」「でもグリーンは走るな」など、叱られながらゴルフを覚えた世代です。
「そうやって、諸先輩方がいろいろ教えてくれたのが昔の若者ですけど、今の若者は若い子だけで始めるパターンがあって、本当に分からない。分からないというか、知らないっていうんですかね。その違いはあります」
マナーの質が落ちたというよりも、「教わる経路」が変わったという指摘です。さらに動機の違いもあるといいます。
「昔は無理矢理やらされたじゃないですか。だけど今は、本当に仲間内で、自分たちで『やろう』と言ってゴルフ場に来ているので、そこもちょっと違うのかなと思います」
かつては会社の上司や取引先に誘われ、断れずに始めるケースも多くありました。今は仲間内で自主的にクラブを握る人がほとんどです。
とはいえ、若者同士でゴルフを始めると、4人全員が“ゴルフ場の使い方”を知らない状態です。「本当に4人ともズブの素人みたいな子が来たりすることもある」あるそうです。
バンカーならし、カートの停め方、グリーンフォークの使い方、隣のホールに入るタイミング。キャディーがついていれば自然と学べたことも、セルフプレーでは自分たちで判断しなければなりません。
教わる機会がないだけで教えれば素直に吸収する
それでも、関係者は悲観的ではありません。
「『急いでください』とか、『こうしてください』と言えば、『分かりました』と吸収してくれるので、その方がいいかなと思いますね」
知らないだけで、教えれば素直に従ってくれる。現場の実感としては、そこに希望を感じているようでした。
ゴルフはジュニア時代から始めると、マナーとルールをひととおり教わります。特にマナーを知らないと、試合に出たとき他の選手に迷惑をかける可能性があるので、フェアウェイの目土、バンカーならし、グリーンのピッチマークの修復など、後続組のためにコースの状態を元どおりにすることを徹底するように指導されます。
一方、社会人になってから始める人の多くは、コースの使い方を体系的に学ぶ機会もないまま年齢を重ねていきます。教わる機会がないのに、「最近の若者はマナーを知らない」と言われる。その構図には、どこか無理があるようにも思えます。
もし「今の若者ゴルファー」がゴルフ場の使い方を知らないのであれば、教えるのは大人の役目です。そして、個人の善意に任せるのではなく、教える仕組みを整えることもまた、大人の役目でしょう。
昔の若者が叱られながら学んだように、今の若者も学ぶ機会があれば吸収していきます。そう考えると、「最近の若い連中は~」と嘆く前に、世代を越えてゴルフを楽しむために、何を受け渡していくのか考える余地がありそうです。
若者が少なくなっていく時代だからこそ、ゴルフの面白さやコースの使い方をどう伝えていくのか。その問いは、世代を越えて共有されてもいいのかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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