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- 安めに請求したのに「明細出して」の一言にカチン! 便乗ゴルファーとの“交通費トラブル”毅然とした対応とは?
古くて新しいゴルフの往復で生じる交通費のトラブル。善意で少なめに請求したにもかかわらず「明細」を求められたケースから見えるのは、金額ではなく価値観のズレ。円滑な関係を保つための伝え方と対処法を探ります。
面倒であっても明細を示すのが望ましい
ゴルファーにとって、コースへの往復にかかるガソリン代は気になるところです。実際、車を出す人と同乗する人との間で交通費をめぐるトラブルは絶えないようです。
SNSで目にしたあるケースでは、車を出した女性が同乗した男性に対し、実際よりも少なめに交通費を伝えたにもかかわらず、「明細を出してほしい」と言われて困惑したそうです。
このような場合、言われた側はその真意をどう推し量り、どんなリアクションをとったらよいのでしょうか。企業を対象にしたさまざまな人材教育のための研修や講演会で日本全国を奔走する渡辺満枝さん(株式会社エミー 代表取締役)が、この男性の真意はどこにあるのか、から一緒に考えてくれました。

「請求された交通費の金額が安いと思ったのか、高いと思ったのかが焦点になるでしょう。もし男性が、『思ったより伝えられた金額が安い』と感じたのであれば、『それでは安すぎるので、もう少しお支払いします』といった言葉が自然に出てくるのではないでしょうか。ところがそうではなく、そこで明細を求めたということは、本音としては『その金額は高いのではないか』と感じた可能性が高いと考えられます」
「とすれば、少なめに請求した女性が“カチン”ときても不思議ではありません。ただ、こう言われて実際にかかった費用の明細を提示しなければ、『やはり多く請求していたのではないか』と誤解されてしまいますので、面倒であっても明細を示すのが望ましいでしょう」
車を出した際に生じる運転や時間の負担や配慮に気づいてもらえないばかりか、実際にかかった費用より多くもらおうとしていると思われたら誰でも腹が立ちます。だからといって意地を張れば誤解されたままになりかねませんし、「いっそ受け取らなくてもいい」などと言ったら、車を出した人の負担がさらに増えてしまいます。
さすがに明細まで要求する人はめずらしいでしょうが、万が一そんな状況に遭遇したら、渡辺さんが言うように、すみやかに明細を示して実際にかかった交通費を知らせることが、誤解を解いて相手に相応の負担をしてもらう唯一の方法といえそうです。
「明細」というワードが持つ事務的でとげとげしいニュアンス
「一方、同乗させてもらう側についてですが、もし請求された交通費を少し高いかもしれないと感じた場合は、『私も車を出すことがあるので、交通費の計算方法に迷うことがあります。参考までに、どのように計算されているのかを教えていただけますか』といった聞き方をするといいでしょう。相手の気持ちを傷つけず、自然で円滑なコミュニケーションがとれると思います」
こう渡辺さんは教えてくれました。
確かに「明細」というワードには事務的でとげとげしいニュアンスが含まれています。一緒にゴルフを楽しんだ仲間には使わない方がいい言葉でしょう。
「話は変わるようですが、人は、育った環境、年代の違い、経験、体験、あらゆる要因によって“価値観”や“自己感(自分らしさ)”が大きく異なります。さらに人間関係を複雑にしているのは“心情”で、ある出来事や状況に対して感じる思い、気持ち、感情の動きや状態は、人それぞれ違うのです。そのため、交通費ひとつをとってみても、分担する割合や計算方法についての考え方、その伝え方や言葉づかいは各人各様です。一緒にゴルフを回っていても、どうしてもしっくりいかない相手がいるのは自然なことといえます」
「しっくりいかない相手とは、楽しくラウンドをすることもなかなか難しいと思います。交通費ひとつでもそれほど感覚が異なる人とは、お誘いを受けても無理せず今後は丁寧にお断りしてもよいのではないでしょうか」と渡辺さんは言います。
とどまる気配のない物価高にあって自分のゴルフライフを守るには、交通費に対する感覚だけでなく人間関係も見直すことも必要なのかもしれません。
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