- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- 大手予約サイトはもはやゴルフメディア!? 「総合評価」や「年間表彰」がゴルフ場経営へ及ぼす影響
ゴルフ場予約サイトのランキングや口コミ評価は、果たしてゴルフ場側にとってどれほど重要な存在なのでしょうか。利用者の予約判断に大きな影響を与える時代だからこそ、現場の関係者が評価や表彰をどう受け止めているのか、その本音を探りました。
ゴルフ場は予約サイトの評価を気にしている?
近ごろゴルフ場に行くと、クラブハウスの入口やフロント横に「大手ゴルフ場予約サイト年間ランキング総合1位」とか、「食事部門第1位」といった立て看板を見かける機会が増えました。
ゴルフ場が目立つ場所に掲示しているということは、その実績を来場者にアピールしたいわけですし、誇らしいと思っているのでしょう。
筆者自身は予約サイトの年間表彰や総合評価をほとんど気にしたことがありません。ただ、ゴルフ場の予約を担当してくれる友人たちは、こういった評価をけっこうチェックしているようです。「このコース、行ったことはないんだけど、総合評価4.2で、悪くなさそうです。どうでしょうか?」といったメッセージが送られてくることがあります。
では、ゴルフ場関係者は、予約サイトの年間表彰や総合評価をどのくらい気にしているのでしょうか。率直な意見を聞いてみました。

「正直に言うと、けっこう気にしていますよ。予約サイトの評価は、あくまでもプレーヤーの主観ですけど、ビギナーから上級者まで幅広くいて、年齢層も若い人から高齢の人までいます。収入層も含めて全体的にまぶしてあるから、“外れてないな”と感じます」
ゴルフ場の評価基準は人それぞれです。コースレイアウトやコースコンディションを重視する人もいれば、接客や食事を重視する人もいます。「料金さえ安ければ多少のことは気にしない」という人もいます。
さらに、ゴルフ場を評価するのは難しいものです。筆者自身は評価アンケートを記入する際、「5」をつけることはほとんどありません。印象が良くても「4」を選ぶことが多いです。逆に、「1」や「2」も、よほどイヤな思いをしない限りつけません。印象が悪くても「3」にします。
しかし世の中には、気軽に「5」をつける人もいれば、少し不満があるだけで「1」をつける人もいます。クチコミ評価は絶対的な基準ではなく、あくまでも“主観の集合体”です。とはいえ、投稿数がここまで増えた現在、その平均値が大きく外れているとは言えなくなっているのでしょう。
「そういう立ち位置で年間表彰をやっていますから、やっぱり気になりますよね。年間表彰の基準となる総合評価の点数もかなり気にしています。5段階評価で4.0を超えていると、高評価という認識です。3.8くらいだと、“うーん”という感じになりますね」
予約サイトは集客を左右する存在になっている
ゴルフ場予約サイトの影響力が大きくなった背景には、ゴルフ場の料金体系が大きく変わったことがあります。
「昔は平日7000円、土日祝1万5000円みたいな感じで、料金体系が単純でした。ところが外資系の運営会社が入ってきて、“レベニューマネジメント”を導入するコースが増えてきました」
“レベニューマネジメント”とは、ホテル業界や航空業界のように、予約状況や時間帯によって価格を変動させる仕組みです。そしてゴルフ場の基幹システムと予約サイトが連動したことで、ネット予約は一気に普及しました。
「『○月○日に行きたいな』と思ったら、『○時○分が空いています』って、すぐに分かるじゃないですか。昔はゴルフ場の営業時間内に電話しないと予約が取れなかったけど、今は24時間いつでも予約できますから」
つまり、予約サイトは単なる“予約窓口”ではなく、ゴルフ場の集客そのものを左右する存在になっているのです。
かつてゴルフ場の評判は、ゴルファー同士のクチコミやゴルフ雑誌の記事などで広がっていきました。しかし今は、予約サイトのクチコミ欄やSNSが、その役割を担っています。
そして年間表彰やランキングまで行なうようになりました。そう考えると、ゴルフ場予約サイトはもはやメディアに近い立ち位置になっているのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
最新の記事
pick up
ranking











