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- 消えたティーペッグは探し出して拾うべき? ゴルフ場が明かした芝刈り機への影響と本音
打ち終えたティーペッグは回収すべきなのでしょうか。芝刈り機への影響は本当にあるのか、木製とプラスチック製では違いがあるのか。ゴルフ場関係者に現場の本音を聞きました。
ティーペッグが芝刈り機の故障につながる
ゴルフ場でティーショットを打ち終えた後、ボールを乗せていたティーペッグが見つからなくなることがあります。筆者は以前、ティーペッグがすぐに見つからないときは、ほったらかしにしていました。
ところがあるとき、先輩ゴルファーから「ティーペッグは拾ったほうがいいよ」と言われました。理由を聞くと、「芝を刈る機械がティーペッグを巻き込んで、故障の原因になるから」とのことでした。
そのときは「なるほど」と思ったのですが、現実問題として、ティーペッグは探したからといって見つかるものでもありません。特にビギナーや中級者は、ショットの良し悪しによってティーペッグの飛び方が大きく変わります。前に飛ぶこともあれば、後ろに飛ぶこともありますし、ティーイングエリアの外側のラフまで飛んでいくこともあります。

筆者はティーペッグに対して何のこだわりもありませんが、「打ち終えた後に見つけやすいティーペッグ」を求めて、いろんな種類を試したことがあります。首振りティー、ブラシティー、紐付きティーなども使いましたが、「なくなりにくい」「見つけやすい」という評判ほどではありませんでした。根元だけが地面に残り、ボールを乗せる部分はどこかへ飛んでいったりします。
そう考えると、「ティーペッグはなくなっても仕方がない」ような気がするのですが、それでもやっぱり回収したほうがいいのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「故障の原因とまでは言わないですけど、やっぱり刈り込み機の刃がやられますよね。見つけたら、なるべく先に拾ってから刈り込み作業をします」
芝刈り機の刃を傷めるが深刻なダメージではない
関係者によると、刈り込み機の刃がティーペッグを巻き込むと、「刃がちょっと欠けることがある」「刃を研磨するメンテナンスのサイクルが増える」「刃の交換時期が早まる」といった形で影響が出るそうです。
「刃がちょっと欠けたくらいだったら、普通に使っちゃいますけどね。でも、できればプラスチック製のティーは使わないでほしいです。木製のティーを極力使ってほしいですね」
コース管理サイドからすると、自然に分解されにくいプラスチック製品より、木製ティーのほうが扱いやすいのでしょう。
一方で、現代ゴルファーの感覚は少し違います。最近は「ヘッドの抵抗が少ない」「ボールが飛びやすい」「壊れにくい」ことをウリにしたプラスチック製ティーが人気です。
特に「ツアーティー」は、“飛ぶティー”として認知され、使用者がかなり増えました。ただ、その流行を、コース側は少し複雑な気持ちで見ているようです。
「ツアーティーって、丈夫そうに見えるんですけど、意外と折れるんですよね」と話すと、関係者はすぐに「そうなんですよ」と反応していました。
「ラフの中まで飛んでいくと、どこへ行ったか分からなくなるんですよね」という話にも、「なるべく拾ってもらったほうが、本当はありがたいですね」と苦笑いしていました。
つまり現場感覚としては、「絶対に許せない問題」というより、「片付けてもらえると助かる」くらいの温度感のようです。
もしゴルフ場が本当に困っているのであれば、機械を傷める可能性が高いティーペッグは販売禁止になっても不思議ではありません。でも現実には、「飛距離性能重視ティー」や「耐久性重視ティー」が普通に販売されています。そしてゴルファーも、「少しでも飛ばしたい」「少しでも壊れにくいものを使いたい」と新製品に飛びつきます。
結局のところ、「ティーペッグは回収したほうが望ましい」けれども、「見つからないものを無理に探すのも現実的ではない」ということなのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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