- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフの豆知識
- 実は超危険! クラブのグリップエンドに“マーカーを挿す”のは絶対NG
アイアンに使用されることが多いスチールシャフトは、どういった原因で折れてしまうことがあるのでしょうか?
グリップエンドの穴は空気を抜くためにある
ゴルフクラブには、ヘッドとグリップをつなぐ棒状の「シャフト」と呼ばれる部分があり、大きく分けて「スチールシャフト」と「カーボンシャフト」の2種類があります。
一般的に、ドライバーやウッドにはカーボンシャフト、アイアンにはスチールシャフトが使用されることが多くなっています。
プロの試合などで、ミスショットをして激昂した選手が、クラブを真っ二つにへし折るシーンを見たことがある人もいるかもしれません。
ゴルフクラブのグリップは超重要!ゴルファーと唯一の接点であるグリップのすべて
故意に折るぶんには、他人を巻き込む事故に発展する危険性こそ低いかもしれませんが、いつも通りにショットをしたものの、シャフトが折れて他人に当たってしまうようなことは避けたいところです。
シャフトは、プレー中に折れる可能性はあるのでしょうか?
クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。
「基本的に、普通に打ってるぶんには、ダフったりトップしたりしても折れることはありません。寿命に関しても、20年ぐらいまでは使用しても折れることはないでしょう」
しかし、アマチュアゴルファーがやってしまいがちな「ある事」をしてしまうと、シャフトの劣化を急激に早めるため、危険と話します。
「当然ながら、スチールシャフトは鉄なので、サビが発生してしまうと劣化の原因になります。クラブのグリップエンドには、グリップの交換用に穴が空いているのですが、そこにグリーンマーカーを挿すのは絶対にNGです」
「グリップエンドの穴は、空気を抜くためにあり、砂利や水などがシャフト内に入らないように両面テープでふたをしているのですが、グリーンマーカーを挿すことによって両面テープが破れてしまい、水が入って内部からサビてしまうことがよくあります」
「もし、グリップエンドの穴がグリーンマーカーを挿すために存在しているのだとしたら、パター以外のクラブには開ける必要がありません。グリーンマーカー以外の小物も挿すことがないようにしましょう」
ゴルフ場のマスター室に置かれているプラスチックのグリーンマーカーを使用する人もいると思いますが、うっかりグリップエンドに挿さないよう注意する必要があります。
また、雨天のゴルフでは、どうしてもクラブがぬれてしまいますが、ラウンド後のメンテナンスを怠るとサビの発生や劣化を早める原因になります。
実際にシャフトが折れる場合はどんな時
さらに、ショット時に木や障害物を打ってしまった場合、その衝撃でシャフトが折れることもあると、関氏は話します。
「一昔前に、折れたシャフトが自分に跳ね返り、ゴルファーが死亡する事故がありました。最近のクラブは折れても、鋭利に折れないような仕組みになっています。たとえ折れても、大事故につながる危険性は低いはずです」
「しかし、木などの障害物を打ってしまうと、支点と力点の原理でシャフトが折れてしまう可能性があります。林の中などからショットをするのであれば、木や障害物にクラブが当たらないか入念にチェックしてから打つ必要があります」
同伴プレーヤーに許可をもらい、打ちやすい位置にドロップするなど、状況に応じて臨機応変に対応するのがいいでしょう。
また、ゴルフ場主催コンペの場合や公式ルールを厳守している場合はアンプレヤブル宣言し、救済措置を受けるのも手です。
ゴルフクラブのグリップは超重要!ゴルファーと唯一の接点であるグリップのすべて
スコアを追い求めるあまり、無謀なスイングをしてクラブが折れてしまっては手遅れです。
その後のプレーにも影響が出て、結局スコアメイクができず、後味悪いラウンドにならないよう注意しましょう。
最新の記事
pick up
ranking