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- 日本では昭和おじさんしか言わなくなった“19番ホール” 本場スコットランドで由緒正しきルーツを探した
運転手が他に入る場合のコンペのパーティーや電車でゴルフに行くなどの場合を除き、ゴルフ後に集まってお酒を酌み交わす、いわゆる“19番ホール”はすっかり下火になりました。でも、本場スコットランドでは19番ホールまでがセットでゴルフ、などとも言われます。
現存最古のゴルフ場マッセルバラの「ゴルフのゆりかご」が最初の19番?
昨今は冬ゴルフを快適に楽しむためのアイテムが溢れていますね。定番のユニクロや最近流行のワークマンのゴルフウエアなど、ゴルフブランドの商品以外にもお財布に優しい選択肢が増えたのはうれしい限りです。
古典的なところでは、気付けのウィスキーで身体の芯から温まり、寒さをしのぎながらゴルフをするという方法もあります。夏には逆に、冷えたビールやハイボールで暑さをしのぎながらという方も見かけますね。ゴルフとお酒は昔から切っても切れない関係のようです。
ちなみに、ゴルフ場が18ホールになったのがウイスキーの小瓶を飲み干したところだったからだという説を、筆者はつい先日まで信じていました(笑)。そんなゴルフとお酒にまつわる“19番ホール”の歴史を本場スコットランドで紐解きました。
「フォアマン婦人の家」(Mrs.Formans House)と呼ばれる建物が、スコットランドのマッセルバラリンクス・オールドコース4番グリーンの奥にあります。マッセルバラリンクスは、現存する世界最古のゴルフコースとしてギネスブックにも認定されている、競馬場の中にある9ホールのゴルフ場です。
全英オープンが6度開催されており、共に親子で優勝経験のあるウイリー・パークや、トム・モリスらも訪れているというこのフォアマンさんの家こそが、ゴルファーにお馴染みのいわゆる“19番ホール”発祥の地なのです。ゴルフ場で童心に返って遊び終えたばかりのゴルファーたちが、「ゴルフのゆりかご」(Cradle of Golf)と名付けられたこの店に集まりました。グラスを傾けながらその日のプレーを振り返り、リラックスした時間を過ごしたのでしょう。
ただし、ゴルフ場のバーが“19番”と呼ばれるのは、コースが18ホールだというのが前提です。ゴルフ史上初めて13カ条のゴルフ規則を定め、リースリンクスからマッセルバラ、ミュアフィールドと拠点を移してきたジェントルマン・ゴルファーズ・オブ・リースの規則には「18ホールを1ラウンドとする」旨の記述は見られません。ゴルフ規則に初めて「18ホール」が記載されたのは、それからずっと後の1842年のことなのです。
マッセルバラリンクスが出来た当初のコースは7ホール、その後1832年に8ホールに、さらに1870年には9ホールに拡張されました。フォアマン婦人のパブが出来たのはコース拡張前の1820年なので、現在の“19番”が、8番や9番、あるいは10番と呼ばれていた可能性もあったかもしれません。ではいつから“19番”が固定的な呼称になったのでしょうか。
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