ゴルファー人口増加の陰でやめてしまう人も…一体何が理由で脱落する？

　近年は特に、若い世代や女性が増加傾向にあるゴルフ業界。友人や同僚から誘われたり、テレビやYouTubeなどで芸能人が楽しそうにプレーしている姿を見たことがきっかけで「ゴルフを始めてみようかな……」と興味を持った人もいるでしょう。

　しかし、いざゴルフを始めたものの、中にはすぐにやめてしまう人も存在します。また、レッスンプロの関浩太郎氏は「ゴルフ用具を買いそろえようとする段階で、諦めてしまう人もいる」と話します。

「金銭的な問題でゴルフをやめてしまう人は少なくないです。また、先日SNS上で『ゴルフを始めようと、量販店にクラブを購入しに行ったのですが総額50万円と言われました。これは普通ですか？』という旨の投稿を見つけました」

「その投稿には、さまざまなアドバイスがコメントで寄せられ、『ぼったくられなくてよかったです』といった感じで収まっていましたが、個人的には『そんなことも知らないのか』と少し驚きました。50万円は高すぎる気もしますが、量販店でフルセットをそろえれば、30万円弱はかかることもあるでしょう」

「これからゴルフを始める方が私のもとへ相談に来たら、まずは『中古のクラブでそろえたらどうですか？』と話します。そのほかにも、高価なグローブやシューズは避けたりと、費用が抑えられる要素はたくさんあります。それに、クルマを所有していなくても、電車でゴルフ場に行くことは可能なので、とにかく気張らないことが大切だと思います」

　関氏は、価格が安くビギナーにオススメなクラブの特徴について、以下のように話します。

「3～5年ぐらい型落ちしているクラブは、定価の半額以下で購入できることがほとんどなので狙い目です。性能も最新のものと比べて、そこまで大きな差はありませんし、ゴルフを始めたばかりのビギナーが使用するには十分なスペックと言えます」

　クラブ選びで大切なのは、価格以上に自分に合ったものを見つけることです。また、ヘッドスピードや飛距離、打ち出し角、飛び出し方向、ヘッド入射角、スピン量、ヘッド軌道、ボール初速などを計測して、自分に最適なクラブを提案してくれるフィッティングサービスというものも存在します。

　クラブ選びに迷っているゴルファーは、一度活用してみるのも良いでしょう。