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- 熊本復興もう一つの物語 日本が誇る名ホール“湯の谷コース馬の背”を奇跡の一本松が救った
2016年の熊本震災から6年。一昨年には熊本城の天守閣が復旧し、一般公開も始まった。実は熊本県内のゴルフ場にも“復興のシンボル”が存在する。それが熊本最古のゴルフコース「くまもと阿蘇CC湯の谷コース」だ。そこには“奇跡”と言うべき名ホール回復までのストーリーがあった。
<2016年4月14日21時26分>未曽有の震災発生

そんな大地の躍動が、コースを存続の危機に立たせた。
2016年4月に発生した熊本地震により、湯の谷コースは壊滅的な被害を受けた。気象庁震度階級では最大の震度7を観測した(九州では初観測)熊本地震は、熊本市を震源として長崎、熊本、大分県に渡って多大な被害を与えた。
南阿蘇地区では阿蘇大橋が崩落するなど激しい被害を受けた。コースは全域に渡って大規模な地割れや土砂の崩壊で、一時は復興は不可能と思われた。馬の背ホールのティーイングエリアは崩れ落ち、フェアウェイには大きな段差と一面に亀裂ができた。
崩壊した阿蘇登山道が崩れ落ちた土砂がコース内に流れ込み、11番のグリーンと12番のティーは土砂に埋もれ、13番のグリーンは崩壊した。再開の見通しも立たないほどの惨状に、コースは荒れ放題になった。
近隣のコースが続々と復活を果たす中、ようやく約1年半経過して補助金交付が決まり、被災2年目にしてやっとコース再建の動きが始まった。

被災4年1カ月経過した20年5月、湯の谷コースは ついに再オープンに漕ぎ着けた。地元はもちろん日本全国から喜びの声が寄せられたが、一つだけ喪失感が拭えない箇所があった。湯の谷コースのシグネチャーホールである馬の背の変化である。
幅約10メートル、高さ約15メートルにわたって直下の県道側に崩れ落ちた馬の背は、元の545ヤード・パー5ではなく、130ヤード・パー3に短縮を余儀なくされていた。再開を喜ぶ利用者の多くから馬の背の完全復活を望む声が寄せられ、クラブはその要望に応えることを決断。パー3で営業を続けながらパー5への復旧工事は進められた。
そしてついに22年8月、馬の背は6年ぶりに震災前の姿を取り戻し、元のパー5となって完全復活を果たした。
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