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- “あるがまま”打ちたいのに…「動かしていいよ」の気遣いが女性ゴルファーのモヤモヤの種!?
「打ちやすいところへ出していいよ」。男性から気遣いでかけられる声が、女性ゴルファーには“おまめ扱い”に聞こえることもあります。よくも悪くも特別扱いされて戸惑ってしまうのは、“女性ゴルファーあるある”の一つと言えるでしょう。
先回りして勝手に動かしたり拾ってしまう男性も
女性ゴルファーの打ったボールが、木の根っこと根っこの間に止まっていました。同伴プレーヤーの男性が「打ちやすいところへ出していいよ」と声をかけたところ、当の女性は「“あるがまま”打つ派の私としては、親切心から言ってくれたと分かっても複雑な気持ちになってしまいます」。
このようなツイートを目にして同性として共感を覚えました。男性から気遣いでかけられる声が、女性ゴルファーには“おまめ扱い”に聞こえることもあるからです。よくも悪くも特別扱いされて戸惑ってしまうのは、“女性ゴルファーあるある”の一つと言えるでしょう。

ゴルフの楽しさをどこに感じるかは人それぞれですが、ショットの状況ごとに「どのクラブで、どう振って、どこへ打つか」を自分で考え、決め、実行し、プラン通りうまくいったときに得られる達成感は、男女や腕前を問わずゴルファー共通の喜びだと思います。
だとすれば「いいところへボールを動かしていいよ」という言葉に従うことは、大げさかもしれませんが、自分で決めて打つ喜びを奪われると同時に誤ったルール解釈も強いられるのと同じです。
なかには、従う、従わないを選択する余地すら相手に与えず、ラフに入ってしまった女性ゴルファーのボールを先回りしてフェアウェイへ動かす人、アプローチでピンの上1メートル強についた女性のボールを「OK」としてサッと拾い上げる人もいます。
いずれにしても、「動かさなくても7番アイアンで出せたかもしれない」「動かしてボギーだけどノーペナでいいの?」「ラフから打つのは難しいんだろうけど、一度打ってみたかったなあ」など、自分が選択しなかったプレーへの後悔や反省がストレスになって尾を引くこともあるでしょう。
一方、男性ゴルファーにしてみれば、「いいところへ動かしてください」というのは、必ずしも女性ゴルファーを“おまめ扱い”しているからとは限らないと思います。
ある程度ゴルフ歴のある人がラウンド経験の少ない人のトラブルショットを見守るときは、相手が男性であれ女性であれ、そのような言葉をかけることがあります。けがやクラブの破損につながる危険性のある状況をできるだけ回避してほしいという気遣いとプレーの進行を考えてのことでしょう。
冒頭の場面、ボールを動かすことなくそのまま打つには、硬い木の根っこも打つことになります。そうすれば手首を傷める、クラブに傷がつく、場合によっては折れる、跳ね上がったボールが目や鼻に当たる……。思いもよらない事故が起きかねません。ふつうのスイングができないため、根っこからは脱出できたとしてもラフに入るか他の木や枝に当たって林の中に入ってしまうこともあるからです。
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