騒ぐのは迷惑!コースボールの打ち込みは危険!
練習場にはゴルフ場のようなドレスコードは存在しないため、ラフな格好で気軽に練習することができます。基本的には一人で黙々とボールを打つ人が大半ですが、ほかのゴルファーや練習場に迷惑を掛ける不届き者も居るそうです。
東京都世田谷区の千歳ゴルフセンター代表で全日本ゴルフ練習場連盟会長を務める横山雅也氏に、練習場でよくある迷惑行為について話を伺いました。

「初心者が一人で来て何百球も打つのはハードルが高いです。そこで、友人などと複数人で来て数球ずつ交互に打っていくのは問題ないですが、仲間内で盛り上がって声が大きくなり、ほかのゴルファーからクレームがくるようなケースがあります」
「一般的な声量で会話をするのであれば全く問題ありませんが、大きな声で笑ったり騒いだりすると回りの人が練習に集中できなくなってしまいます」
練習場は集中している人が多いので、周囲への配慮は怠らないようにしましょう。
ほとんどの練習場では、「レンジボール」と呼ばれる飛距離が出にくく耐久性に優れたボールが使用されています。しかしゴルファーのなかには、いらなくなったコースボールを打ち込んで処理する人もいるそうです。横山氏は以下のように話します。
「レンジボールはコースボールに比べて飛距離が出づらいので、正確な距離感を確かめるために、いらなくなったコースボールを打ち込む人もいます。『別にボールを盗んでいるわけではないからいいのでは』と思う人もいるかもしれませんが、配給機にボールが詰まったり、ネットを傷つけてしまったりする危険性があります。また、コースボールは飛距離が出るぶん、威力が強いのでネットを突き破ってしまう可能性もあります」
いらなくなったコースボールは可燃ごみで捨てるかアプローチやパターの練習用ボールとして活用しましょう。
教え魔からの指導はきっぱりと断る
頼まれてもないのにビギナーに声を掛け、ゴルフを教えようとする「教え魔」が練習場ではまれに現れます。特に女性のビギナーに声を掛けるベテランが多いと横山氏は話します。

「練習場によく顔を出す常連のベテランがやってしまいがちですが、ボールが全然当たらないビギナーに対して、スイングを教えようとします」
「本人は親切心から行っているのでしょうが、ビギナーからしたらありがた迷惑です。必ずしも上達したいと思って練習している人ばかりではないですし、教え魔から教えられる内容が正しいとも限りません」
「特に女性ゴルファーが標的になることが多いですが、むやみやたらに話しかけるのはマナー違反です。練習場側も教え魔撲滅のポスターを貼るなど対策や啓蒙を徹底しています」
一度アドバイスを受けてしまうと、味をしめて何度も教えにくるケースがあるそうなので、声をかけられた際はきっぱりと断るのが良さそうです。
ゴルフが上達するためには練習場での練習が必要不可欠です。知らず知らずのうちにほかの人や練習場に迷惑をかけてしまうこともあるので注意しましょう。