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過去最多! 日本選手が22人エントリーしている全米女子OP 昨年から7人も増加した理由とは?
米女子ツアーを主戦場にしている古江彩佳(ふるえ・あやか)や畑岡奈紗(はたおか・なさ)、渋野日向子(しぶの・ひなこ)に加え日本ツアーからも多数の選手がエントリーしている2023年全米女子オープン。過去最多となる21人もの日本選手が出場することになった理由とは。
2020年全米女子OPの19人を3人更新
今週は女子メジャーの全米女子オープンが行われる。7月2日時点で日本選手は21人がエントリー。予定通り出場すれば、男女を通じてメジャー1大会における日本選手最多出場新記録となる(※本稿入稿後、岩井明愛が「7月3日時点の世界ランキング75位以内」での出場となったため、日本最終予選6位の小宮千鶴が繰り上がり出場を決め、日本勢は計22人に。以下、本文は7月2日時点での情報を元に記載しています)。
エントリーしている日本選手はアルファベット順に馬場咲希、古江彩佳、畑岡奈紗、岩井明愛、岩井千怜、勝みなみ、川崎春花、木下彩、三ヶ島かな、長野未祈、西村優菜、野村敏京、西郷真央、笹生優花、佐藤心結、渋野日向子、上田桃子、上原彩子、脇元華、山下美夢有、吉田優利。馬場と長野の2人はアマチュアだ。
現在の日本選手最多出場は2020年全米女子オープンの19人だから、何事もなければ2人更新することになる。
全米女子オープンの出場資格は20種類ほどある。過去10年間の優勝者や前年大会の10位以内、過去5年間の他のメジャー優勝者、前年の米女子ツアーポイントランキング30位以内などだ。
1人で複数の出場資格を満たしている選手もたくさんおり、日本選手では古江、畑岡、笹生、渋野の4人はこれに当てはまる。馬場は前年の全米女子アマ優勝者の資格だ。
多くの日本選手が出場資格を得たカテゴリーに世界ランキング75位以内(5月3日時点)がある。このカテゴリーで岩井(千怜)、勝、川崎、西村、西郷、上田、山下、吉田の8人がエントリーした。
日本予選に加え米国での予選会も3人が突破
残る8人は予選会を勝ち上がって出場資格をつかんだ。
日本開催の予選会を突破したのが岩井(明愛)、木下、三ヶ島、佐藤、脇元の5人。長野、野村、上原は米国各地で開催された予選会を勝ち上がった。
19人が出場した2020年の全米女子オープンは新型コロナウイルス世界的感染拡大後最初の開催とあって予選会を行わないなど出場資格が大幅に変更された結果、日本選手の出場数が増えたという背景があった。これを例外として扱えば、昨年の全米女子オープンの15人が最多となる。ここから一気に6人も増えた理由は何だろうか。
ひとつは全米女子アマに勝った馬場を含め、海外での活躍で出場資格をつかむ日本選手が増えたことだ。
国内でも若手が躍進して世界ランキング75位以内の人数が増えたということ、さらに世界ランキング75位以内組の出場辞退が減ったという事実もある。昨年は75位以内で出場資格を得ながら辞退した日本選手は4人いたが、今年は1人だけだった。コロナ禍が収まってきたことなどさまざまな理由があるだろうが、若手の中で海外志向が高まっていることも考えられる。
また、米国の予選会で3人の選手が出場資格を手にしたことも大きい。
人数だけでなく層の厚さも過去最高レベルだ。メジャー優勝者が渋野、笹生の2人。メジャートップ10経験者は2人に加えて上原、上田、野村、畑岡、古江、西郷と計8人もいる。米女子ツアー優勝経験者は上田、野村、畑岡、渋野、古江、笹生の6人。そして全米女子アマチャンピオンの馬場がいる。楽しみが広がる顔ぶれだ。
会場はカリフォルニア州のペブルビーチゴルフリンクス。海沿いに広がる風光明媚な名コースである。米男子ツアーの大会が毎年開催されているほか、男子の全米オープンの舞台にもなっているからゴルフファンにはおなじみではないだろうか。
2年前、同じカリフォルニア州のオリンピッククラブで行われた全米女子オープンでは笹生と畑岡がプレーオフを戦い、日本選手で1、2位を占めた。質量ともに当時を上回る今回、多くの日本選手が上位で活躍することを期待したい。
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