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「オレはなんてバカなんだ」 暴露本が出た“ザ・お騒がせ男”フィル・ミケルソンの破天荒な生き様を振り返る
かつてフィル・ミケルソンのギャンブルパートナーだったビリー・ウォルター氏がミケルソンについての暴露本を出版。思えばミケルソンはその言動で常に物議を醸してきた。その破天荒な半生を振り返ってみよう。
この30年で賭けた総額は10億ドル以上

ミケルソンが長女アマンダのハイスクールの卒業式に出席することを優先し、そのために全米オープンを欠場すると発表して大騒動に発展したのは17年のこと。
まだグリーン上を転がっている状態だったボールを手にしていたパターで打ち返すという前代未聞の「奇行」に走ったのは、18年の全米オープンだった。
巷では、ミケルソンは「ご乱心か?」などと囁かれたが、あの2つの出来事は、どちらも全米オープンを主催するUSGA(全米ゴルフ協会)のコース設定が「アンフェアすぎる」と感じ続けていたミケルソンが、批判や抗議の意味を込めて意図的に起こした騒動だったことが、後々、ミケルソン自身によって明かされた。
13年全英オープンも制して世界から賞賛されていたミケルソンが、周囲に対して批判的な態度を示したり、極端な方法で抗議をしたりするようになったのは、ちょうどあの頃からで、今思えば、それはミケルソンと彼のギャンブルパートナーだったビリー・ウォルター氏の関係が悪化し、2人の人生が激変し始めた時期とぴったり重なっていた。
ミケルソンとウォルター氏は08年頃から長年にわたってギャンブルでパートナーシップを組んでいた。だが、17年にウォルター氏はインサイダー取り引きで逮捕・起訴され、その際、ミケルソンも捜査対象に上がった。
あの年、メモリアルトーナメントの会場にFBIの捜査官が乗り込んできて、試合会場の一室でミケルソンの取り調べを始めたとき、その場に居合わせた私は仰天させられた。
それでもミケルソンは囲み取材の場に笑顔で現れ、開口一番、「どうして、みんなフューネラル(お葬式)みたいな顔しているんだい? 僕は何も悪いことはしていないから大丈夫だ」と言い放った。あの日のことは今でも忘れられない。
最終的にミケルソンは100万ドル超(1億4000万円超)の罰金のみとなったが、一方のウォルター氏は5年間の刑務所暮らしへ。22年に刑期満了で出所したウォルター氏は、ミケルソンのあれこれを明かす暴露本の出版に踏み切り、この8月にリリースされた。
その内容は、ミケルソンが「この30年で賭けた総額は10億ドル以上。賭けで負けた損失額は少なくとも1億ドル以上だ」といったものが多い。
だが、最も問題視されているのは、12年ライダーカップの際に自身も代表選手としてプレーしていたミケルソンが「米国チームと自分に40万ドルを賭けろと私に要求してきて、本当に驚かされた」という暴露部分だ。
ミケルソンは「僕はライダーカップを賭けの対象にしたことはない。ライダーカップやゴルフの威厳を損なったり軽視したりしたことは一度もない」と否定しているが、それ以外の部分に対しては、暴露本に書かれた内容を肯定も否定もせず、今のところは無言を貫いている。
暴露本は一方的に書かれたものゆえ、真偽のほどは分からない。ミケルソンがリブゴルフへ移籍した際、長年のミケルソン・ファンの多くが彼から離れていったと言われており、ファンの増減も気になるところだが、今は何より、ミケルソン自身の威信が保たれるのかどうかが気になる。
せっかくの米ゴルフ界の宝が輝きを失い、宝ではなくなってしまったら、それはあまりにも悲しい。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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