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- 超難度グリーンにも「笑えてきちゃって」と開き直る小祝さくらの強さ 初の公式戦タイトルに王手
日本女子プロゴルフ選手権3日目、単独首位スタートの小祝さくらは、転がりが読めないグリーンにもめげず、しっかり3バーディー、2ボギーとまとめて通算10アンダー。2位に1打差の単独首位で最終日を迎える。
「いやあ、バーディー取る人いるんだ!と思って」
◆国内女子プロゴルフ<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 9月7~10日 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県) 6755ヤード・パー72>
小祝さくらが、公式戦初優勝に王手をかけた。第56回日本女子プロゴルフ選手権3日目は、前日以上に転がりが読めないグリーンに選手たちが悲鳴をあげた。そんな中でも単独首位スタートの小祝は、しっかり3バーディー、2ボギーとまとめて通算10アンダー。2位に1打差の単独首位で最終日を迎える。

天候の都合で茶色く焼けた芝が目立つグリーンは、日に日に速さを増している。「芝がないから下りが止まらない」という声も上がる中、小祝もグリーンには苦戦した。
2バーディーの後の9番では、3メートルから3パット。「速いのは分かっていたけど狙いにいっちゃって」と、2メートルオーバーして返しも入らずボギーにしてしまう。
めげずに13番バーディーを奪い返すが、この日プレーした74人中37人がボギー以下という17番のパー3では、小祝もボギーを叩いてしまう。数字からも分かるように傾斜のきついピン位置に、多くの選手が四苦八苦したこのホール。カラーから3パットのボギーにしたが、不敵にも、ここで小祝は笑顔を見せた。「何をやってもどうにもならない。もう笑えてきちゃって」と、開き直った。
同じ最終組の西郷真央が3番目に打ってしっかりバーディーを奪ったのを見て「いやあ、バーディー取る人いるんだ!と思って。グリーンにキャリーしたら寄らないんで、手前からワンクッションさせるしかないんですけど、すごいなーとギャラリー目線で見てました」と、口にした。
誰もが苦しむグリーンを相手に、うまく自分をコントロールしながら優勝に近づいた小祝。「暑くてプレー時間もかかって日に日にしんどくなってます」というものの、優勝争いをしている中では元気なところを見せる。
最終日に向けて「今日と一緒でグリーンは難しい。風がなくてこの難しさだから、明日はどうなるか……。思い切ってプレーしてどうなるか…」と、冷静さを維持している。
5打差に7人がひしめき、その中には昨年の女王・山下美夢有、一昨年の女王・稲見萌寧もいる。コンディション次第で展開の読めない最終日。小祝がどこまで3日目までのペースを貫けるか。つかみどころのないグリーンでの勝負だけに、技術とともに精神力がいつも以上に問われる。
小祝 さくら(こいわい・さくら)
1998年4月15日生まれ、北海道出身。98年度生まれの“黄金世代”の一人として2017年にプロ入り。19年サマンサタバサガールズコレクション・レディースで初優勝。22年シーズンは2勝を挙げて、メルセデス・ランキング7位に。ニトリ所属。
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