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混沌とする女子ゴルフ年間女王争い…申ジエvs山下美夢有か? 岩井明愛の逆転あるか!?
「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」を制して2週連続で完全優勝を飾った岩井明愛は、メルセデス・ランキング3位に位置している。これで1位の申ジエ、2位の山下美夢有との年間女王争いの行方は混沌としてきた。
年間女王争いで岩井明愛が猛追
◆国内女子ゴルフ<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 9月22~24日 利府ゴルフ倶楽部(宮城県) 6569ヤード・パー72>
「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で優勝し、今季3勝目を手にした岩井明愛。2週連続での首位を譲らない完全優勝は史上4人目(イ・ボミ、申ジエ、鈴木愛)で、まだまだ勝ち星を挙げそうな勢いだ。
そこで気になるのは年間女王争いだ。岩井は今回の優勝で累積が「2281.77ポイント」となり、メルセデス・ランキング3位につけた。同1位の申ジエは「2392.92」ポイント、同2位の山下美夢有が「2307.94ポイント」となった。
山下は申ジエに約85ポイント、岩井は申ジエに約111ポイント差に迫り、今後の試合結果によっては、順位の変動は十分に考えられる。
今季の申ジエは、ともに海外メジャーの全米女子オープン2位タイ、AIG(全英)女子オープン3位のポイントが加算され、メルセデス・ランキング1位に踊り出た。強行日程をいとわず海外遠征を行い、実際に結果を残してみせたことからも、日米韓3カ国での女王戴冠への本気度が伝わってくる。
山下も昨年の年間女王としてのプライドもあり、その地位は譲りたくないところ。いま最も勢いのある岩井は「メルセデス・ランキング1位はそこまで意識していない」と話すが、“逆転年間女王”の可能性もあるだけに、頭の中ではチラついているに違いない。
意地のぶつかりあいとなりそうな年間女王争いとなる国内ツアーも残り9試合。今後のデッドヒートに注目しておきたい。
申 ジエ(しん・じえ)
1988年4月28日生まれ。韓国出身の女子プロゴルファー。11歳からゴルフを始め、2007年に韓国ツアー19戦10勝。翌年「ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ」で日本ツアー初優勝を飾り、同年の「全英リコー女子」を含む米ツアー4勝。09年に米ツアーの賞金女王となり、10年には世界ランキング1位に。14年から主戦場を日本に移し、18年はツアー史上初となる公式戦(メジャー)年間3勝を達成し7年シードを獲得。スリーボンド所属。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の初日にツアー新記録の60をマーク。「伊藤園レディス」でシーズン4勝目を飾るとともに史上最年少21歳103日での年間女王を達成。最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」も制した。ツアー通算9勝。加賀電子所属。
岩井 明愛(いわい・あきえ)
2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。双子の妹・千怜(ちさと)とともに、高校ゴルフの名門・埼玉栄高のダブルエースとして活躍。同校を8年ぶりの全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導いた。21年にプロテスト合格。JLPGAツアーに本格参戦した22年はメルセデス・ランキング40位でシード獲得。23年「KKT杯バンテリンレディスオープン」で待望の初優勝を果たし、住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で2週連続優勝を果たす。Honda所属。
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