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「今年スイング改造4回」 元賞金女王・稲見萌寧が1年3カ月ぶり復活V 来季は米ツアーか国内メインか?
稲見萌寧が「TOTOジャパンクラシック」最終日に4バーディー、1ボギーの69で回り、通算22アンダーで逆転優勝を手にした。昨年8月のニトリレディス以来、約1年3カ月ぶりの優勝で通算13勝目となった。
「このまま終わりたくないと思ってた」
◆国内女子プロゴルフ<TOTOジャパンクラシック 11月2~5日 太平洋クラブ美野里コース(茨城県) 6598ヤード・パー72>
「TOTOジャパンクラシック」最終日、稲見萌寧が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算22アンダーで逆転優勝を手にした。
18番でウイニングパットを決めた稲見は、両手を高く突き上げるとギャラリーからの大きな拍手にも笑顔で応えた。最終日も終始安定したショットと冷静なゴルフで、追随する同組の桑木志帆を1打差で振り切った。
コロナ禍で統合された2020-21年シーズンには9勝して初の賞金女王となったが、22年は1勝にとどまり、今季も腰痛やショットの不振に悩まされ続けた。約1年3カ月ぶりの優勝。これまで苦しかった思いがこみ上げ、表彰式でのインタビューでは涙ぐんだ。
「毎年1勝を目標にしていて、今年はなかなか勝てないんじゃなかという気持ちが強く、ここで勝てた安心感で涙がこみ上げてきました」
今季も開幕戦で2位タイなど序盤は良かったが、春ごろから予選落ちが続いた。
「4、5、6月はゴルフもそうですけど、体調も悪くて不調が続きました。6月から予選落ちはないですけど、優勝争いもなかった。もやもやしてこのまま終わりたくないと思っていました」
そんな中でも「(そこから抜け出すには)練習あるのみと思っていた」と話すところ、“練習の虫”と呼ばれるだけある。ただ、「練習しても意味ないんじゃないか、と思ったり、練習しないとうまくならないしと、葛藤していました。新しく取り入れるとかチェンジするということは、私にとっては練習したくなる要素でした」と試行錯誤を繰り返した。
今季はコーチ4人、トレーナーは5人も変えるほどの徹底ぶり。6月下旬からは柳橋章徳コーチとスイングをつくった。
「今年前半だけでスイングは4回も改造したのですが、6月から同じコーチと続けてきて、今週からいい感覚があった。アイアンの入り方や音も良くなって、これならいけるかなと思い始めました」。さらにパターのグリップもクロスハンドから順手に戻したことで「左へ行くミスが減った」という。
こだわりの強さはプロ意識の高い証拠でもある。もっとうまくなりたい、強くなりたいという欲求が彼女の根底にあるが、結果が出るまでやり続けられる忍耐力も才能のように思えてくる。
この先気になるのは、稲見が今大会の優勝で得た米ツアーメンバーの登録を決めるかどうかだが、稲見は「来年行くかは自分一人で決められないので、チームで決めたい。今までは日本でがんばって、日本ツアーをと思っていたけれど、もう一つ世界で戦えるという選択肢が開かれました」と話す。
登録期限は今月13日(米国時間)と迫っているが、「あくまでも国内ツアーがメイン」という思いは変わらないのではないだろうか。いずれにしても、元賞金女王・稲見の強さが戻ってきた今、残り3試合の結果がさらに楽しみになってきた。
稲見 萌寧(いなみ・もね)
1999年7月29日生まれ、東京都出身。2020-21シーズンは9勝を挙げ、見事賞金ランキング1位に輝く。さらに、東京五輪では銀メダルを獲得した。22年は「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」「ニトリレディスゴルフトーナメント」で優勝を手にした。23年日米共催の「TOTOジャパンクラシック」で米ツアー初優勝。通算13勝。Rakuten所属。
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