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- 「長い一日になりました」渡邉彩香が1ホールを残して暫定2位! 苦手コースを克服して2年ぶりの優勝を目指す
初日は雨と霧で4時間半スタートが遅れ、一人もホールアウトできずにサスペンデッドとなった「スタンレーレディスホンダ」。トップスタートの渡邉彩香が17ホールを消化して暫定2位タイの好位置につけた。
シーズン中の小旅行でリフレッシュ
◆国内女子プロゴルフ
スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 10月4~6日 東名カントリークラブ(静岡県) 6610ヤード・パー72
自信と、大切な人と過ごしたゆったりした時間が、渡邉彩香のいいプレーを引き出した。
「スタンレーレディスホンダ」初日は、雨と霧で4時間半スタートが遅れ、一人もホールアウトできずにサスペンデッドとなった。トップスタートだった渡邊は、1ホール残して4アンダー。暫定首位の河本結(12ホール終了)に1打差の暫定2位タイと、絶好の位置でプレーを終えている。
元々はどちらかといえば苦手なコースだった。
「1ホールで2回OBを打ったり、イヤな記憶があります。あんまり得意なイメージがあるコースじゃなかったので、今日のプレーは自信になりました」
そう話す裏には、取り戻しつつあるショットの冴えがある。
2015年には2勝して賞金ランキング6位。飛距離を武器にツアーを引っ張る一人になった。だが、その後は低迷。復活後に2勝しているが、23年には再びシード落ちを喫した。QTランキングも55位からの出発。
そんななかで結果を出して、第2回リランキングでのランキング5位まではい上がった。取り戻した自分のショットに対する自信が、苦手コースでのボギーフリーのプレーにつながった。
この日はトップスタートだったため、徐々にスタート時間が遅れていく4時間半のディレイに、一番敏感に対応しなくてはならない立場に置かれていた。それでも、動じない。
「練習は2回しました。6時くらいにはコースにいたので、長い1日になりましたね」と苦笑しながらも、「練習したいこともあったので、まぁいいかな」と笑う。それ以外は、クラブハウスのレストランで過ごす余裕もあった。
日本女子オープンの出場権がなく、ぽっかりと空いた先週はのんびりと過ごした。「旦那さんが土日休みだったので、シーズン中は初めてかもしれませんけど、九州の方に旅行しました。おいしいものを食べたりしました」と、リフレッシュ。気持ちのゆとりを見せている。
「こういうことを積み重ねていって、自信を増やしていけばいいのかな」。第1ラウンドの残りをプレーした後、第2ラウンドが行われる予定の2日目も、天気予報がいいとはいえない。消化したホールが多ければ多いほど、2日目が楽になる展開の中で、渡邊は大きなアドバンテージを持っているともいえる。
2022年ほけんの窓口レディス以来となるツアー6勝目に向けて、渡邊の小気味よいゴルフが見られそうだ。
渡邉 彩香(わたなべ・あやか)
1993年9月19日生まれ、静岡県出身。2014年のアクサレディスでプロ初勝利。持ち前のドライバーの飛距離を武器に、翌年はツアー2勝を挙げて賞金ランキング6位と活躍。その後スランプに陥るが、20年の「アース・モンダミンカップ」で復活勝利。22年シーズンは「ほけんの窓口レディース」を制し通算5勝目を飾った。大東建託所属。
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