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西郷真央が獲得した米女子「最優秀新人賞」は今季も高確率で日本選手が獲得する!? ほぼ断言できるデータ的裏付けとは?
いよいよ米女子ツアーが開幕する。見どころの一つは強力な日本勢のルーキーズがどんな活躍をしてくれるか。データ的には昨年の西郷真央に続くルーキー・オブ・ザ・イヤーの獲得が濃厚だというが、その根拠を分析してみた。
ライバルは韓国賞金女王のユン・イナぐらい
いよいよ米女子ツアーが今週開幕する。見どころの一つは強力な日本勢のルーキーズがどんな活躍をしてくれるか。データ的には昨年の西郷真央に続くルーキー・オブ・ザ・イヤーの獲得が濃厚だ。
新たに米女子ツアーメンバーに加わった日本勢は山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、竹田麗央、馬場咲希の5人。竹田は昨年の「TOTOジャパンクラシック」優勝で権利をつかみ、ほかの4人は予選会(Qシリーズ)を突破してメンバーになった。

5人中最年少の馬場はプロ1年目の昨年は米下部ツアーが主戦場で米女子ツアーの出場はゼロだったが、ほかの4人はメジャーを中心に数試合プレー。山下、岩井明、竹田はメジャーでトップ10入りを経験しており、岩井千も日本開催「TOTOジャパンクラシック」10位タイを筆頭に20位以内に計3回入っている。つまり、この4人はすでに米女子ツアーである程度の結果は残しているわけで、ルーキー・オブ・ザ・イヤーへの期待は高まるばかりだ。
さて、ツアーメンバーの資格を得る道は大きく分けて予選会からと下部ツアーからの2通りがある。ほかに竹田のように優勝するなどして資格を得る道もあるが、これは少数派で、「その他」として分類したい。
直近のルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞者10人のツアーメンバーになった道を調べると、下部ツアーのランキング上位で資格を得た選手は2021年のパティ・タバタナキット(タイ)の1人だけ。ほかの9人は予選会かその他である。つまり、データ的には下部ツアー組は分が悪いことになるのだが、幸い日本勢はここにはいない。
予選会からのルーキー・オブ・ザ・イヤーは5人いる。ポイントになるのは順位。5人全員が予選会をひとケタ順位、つまり9位以内に入っていたのだ。ちなみに西郷は2位で予選会を突破していた。
予選会組の日本勢は山下が1位、岩井千が2位、岩井明が5位タイだから条件をクリア。馬場は24位タイだから、残念ながらデータ的には苦しい。
最後にその他組だが、1年に1人いるかどうかで圧倒的に人数が少ないにもかかわらず4人もルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いている。竹田にとっては心強いデータである。
これらのデータを総合すると、今年のルーキー・オブ・ザ・イヤー有力候補といえるのは予選会9位以内の選手と竹田ということになる。ただし、予選会9位以内でルーキーは既出の日本勢3人のほかは8位のユン・イナ(韓国)しかいない。つまり、データから見た有力候補5人中4人が日本人選手ということ。日本勢の誰かがルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝く確率は非常に高いわけだ。ユンは昨年の韓国賞金女王という実力者だが、米女子ツアーでの実績はなく未知数な部分があることをつけ加えておきたい。
昨季の西郷を上回るような実績を残している4人のルーキー
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは順位に応じたポイントで争われる。優勝は150ポイント、2位は80ポイント、3位が75ポイントといった具合で、メジャーは2倍になる。昨年の西郷は959ポイント。1試合あたりの平均は33.1ポイントだった。
原稿の前半で山下、岩井姉妹、竹田は昨年、米女子ツアーでメジャーを中心に数試合プレーしたと書いた。では、この4人はどれくらいのルーキー・オブ・ザ・イヤーポイントを獲得していた計算になるのだろうか。
これは日本開催の「TOTOジャパンクラシック」も含めたデータで計算する。山下は6試合に出場し、「全米女子プロ」2位タイなどで392ポイント。1試合平均では西郷の2倍近い65.3ポイントになる。
竹田は「TOTOジャパンクラシック」優勝のほか「全米女子オープン」9位タイなどがあり302ポイント。1試合平均はこれまた西郷の2倍近い60.4ポイントだ。
岩井明は「全英女子オープン」7位タイ、「エビアン選手権」10位タイなどで320ポイント。1試合平均45.7ポイントで西郷を大きく上回っている。岩井千は158ポイントで1試合平均31.6ポイント。西郷にはやや及ばないがルーキー・オブ・ザ・イヤーを争えるレベルといえる。
もちろん米女子ツアーでフルシーズン戦うのとスポット参戦ではさまざまな条件が異なるから単純には比較できないが、この4人には昨年の西郷を上回るポイントを獲得するだけのデータ的な裏付けがあるわけだ。データ的には見劣る馬場も「全米女子アマ」を制したポテンシャルを開花させればチャンスはある。
日本人選手同士のルーキー・オブ・ザ・イヤー争いが実現する可能性は高い。まずは30日からの開幕戦「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で竹田がルーキーズの先陣を切る。
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