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- 河本結が見極めた“0.5” 単独首位を引き寄せた即座のジャッジが功を奏す 「急きょ変更しました」
「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」2日目、雨の影響もあり、思うようにスコアを伸ばせなかった上位陣。その中で河本結(かわもと・ゆい)が「69」をマークして通算10アンダーの単独首位に立つ。その要因は、荒れたグリーンに対応するために採用したロフトの大きなパターだった。
スタート直前にロフト4度のパターへ変更「お陰で助けられた」
◆国内女子プロゴルフ 第29戦
スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 10月10~12日 東名カントリークラブ(静岡県) 6435ヤード・パー72
朝から雨が降るコンディションだったが、その影響でグリーン面が柔らかくなっていた。河本結はスタート前、パッティンググリーンでボールを転がした際にすばやくそれを察知。「スパイクマークの影響で結構芝が立っていたので、パターを急きょ変更しました」。
といっても、種類が異なるパターではない。長さ、バランス、ライ角、グリップの太さなどはまったく同じで、ロフトが“0.5度”だけ異なるものだ。
「通常は3.5度のロフトですが、この日は4度のロフトを使いました」
その読みは見事に的中する。いざコースに出てみると、やはりグリーン上はスパイクマークで荒れていた。一般的にパッティングを行うと、ボールはそのままグリーン上を転がるイメージを持ちやすいが、実際は異なる。
インパクト後、ボールは一度浮き上がり、グリーン上に着地した後に転がっていくのだ。それを生み出すのがパターのロフトであり、ロフトが大きければそれだけボールが浮く時間と距離が長くなる。

4度のロフトだと浮き上がる距離が長い分、ボールは荒れた部分を飛び越えてくれる。それによってボールの転がりが良くなり、ラインにも乗りやすい。当然、カップインの確率も高くなる。
「特に終盤では替えたパターのお陰で3メートルぐらいの距離が入り、助けられました」と河本。わずか0.5度の違いが、この日の25パットにつながり、「69」というスコアの要因となった。
「今回に限らず、常にロフトの異なるパターを2本用意しているので、使い分けはよく行なっています」と言う。ちなみに、コーライグリーンや重めのグリーンでは逆にロフトを4.5度にセットするという。その場合は、4度のパターから一度グリップを抜き、ロフトを大きくしてから再びグリップを装着するとのこと。
今季は「北海道meijiカップ」で優勝するなど、トップ10入りが10回と好調。メルセデス・ランキングは現在4位につけているが、当然のように年間女王の座は視界に入っている。
そのためには、自身初の年間複数回優勝が必須。最終日を1打リードの単独首位で迎える今大会は、まさに女王に向けてのチャンスといえる。
「初日の1打目も、最終日最終ホールで優勝がかかったパットも同じ1打なので、気合を入れることもないし、フラットな感じです」と、余計なプレッシャーは感じていない。
「最終日は秋っぽいウエアなのでぜひ見てください」と、むしろゴルフを楽しむつもり。おそらく、お気に入りのウエアを着て優勝カップを掲げるイメージしか河本の頭にはないだろう。
河本 結(かわもと・ゆい)
1998年8月29日生まれ、愛媛県出身。両親の影響で5歳からゴルフを始め、2018年にプロテスト合格。19年の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でツアー初優勝を飾り、24年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で5年ぶりの2勝目を挙げた。25年「北海道meijiカップ」でツアー3勝目。弟はプロゴルファーの河本力。リコー所属。
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