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- あおり打ち&チーピンに効果てきめん! ゆ~ったりバックスイングしてトップで止まるメリットとは
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、国内男子ツアー「バンテリン東海クラシック」で優勝した下家秀琉(しもけ・すぐる)です。
ポイントは下半身リードを“意識しないこと”!?
国内男子ツアー「バンテリン東海クラシック」で優勝したのは下家秀琉(しもけ・すぐる)選手。下家選手は昨シーズンのチャレンジトーナメント「PGM Challenge」で最終日に1イーグル、9バーディー、ノーボギーの「59」を叩き出し、逆転でプロ初勝利を挙げたプレーヤーです。自身初のシード選手として迎えた今シーズン、うれしいツアー初勝利をつかみ取りました。
スイングの特徴は、ゆったりとバックスイングを上げてトップで一旦停止するような挙動の後に穏やかに切り返す点です。「バンテリン東海クラシック」期間中は雨が激しく降る時間帯もありましたが、雨中のラウンドでもそのテンポは変わりませんでした。また、ツアー初勝利がかかった最終ホールでもそのテンポを崩さずにスイングしていたのが印象的でした。
彼のようなテンポで振るメリットはプレーンが安定すること。勢いよくクラブを上げると体と腕の一体感が出にくくなるため、スイングが不安定になることがあります。

バックスイングをゆっくりしたりトップで止まるような動作を入れると、ヘッドスピードが落ちて飛ばなくなると思うかもしれません。しかし、一概にそうとも言い切れないんです。下家選手の現在の今季ドライビングディスタンスは300.06ヤードで15位(フォーティネット プレーヤーズ カップ終了時点)。ツアーの中でも飛距離が出るタイプの選手といえます。
確かにヘッドスピードが落ちる可能性はありますが、スイングの正確性が上がってミート率はアップすることが期待できます。飛距離の低下はそれほど心配しなくていいでしょう。
とはいえ、いつもと違うスイングテンポを実戦でいきなり試すのはミスの元。まずは練習場で「ゆったりテンポのバックスイング」「一時停止のトップ」「穏やかな切り返し」を練習しておくことをオススメします。
違うテンポでバックスイングする際の2つのポイント
ポイントは2つ。1つは腕と体を同調させてバックスイングすること。手先だけでクラブをゆっくり上げようとすると軌道がブレやすくなります。アドレス時の胸と手元の関係性をキープしながら、胸板を回してゆっくりバックスイングしましょう。

2つ目はトップで完全に止まることです。ピタリと止まってから切り返しに移行すると、その後の動きが穏やかになります。また、ダウンスイングでは「下半身リード」を意識しないことも重要です。上半身と下半身に時間差をつくろうとすると、振り遅れが助長されるので要注意。一旦停止した後は、下半身、上半身、腕、クラブを一緒に下ろすイメージでダウンスイングしてみてください。タイミングを合わせやすくなります。
あおり打ちで悩んでいる人や振り遅れがちな人、左のミスが多い人はぜひ試してみてください。スイングの質が向上するはずです。
下家 秀琉(しもけ・すぐる)
2002年生まれ、大阪府出身。大阪学院大を卒業して23年にプロ転向。24年のチャレンジトーナメント「PGM Challenge」の最終日に「59」をマークしてプロ初勝利を挙げた。同年はレギュラーツアーでも賞金ランキング62位に入って初シードを獲得。25年は「リシャール・ミル チャリティトーナメント」8位タイ、「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」7位タイなどの成績をおさめ、10月の「バンテリン東海クラシック」でツアー初勝利を飾った。ELECOM所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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