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- 吉田鈴「寝耳に水」の米ツアー初参戦 タイで実現する姉・優利との海外“姉妹共演”と夏場へのリベンジ
急転直下の米ツアー参戦 過酷なスピード調整
◆米国女子プロゴルフ
ホンダLPGAタイランド 2月19~22日 サイアムCC オールドC(タイ)6649ヤード・パー72
昨季の国内女子ツアーでシード権争いを繰り広げた吉田鈴が、主催者推薦で念願の米ツアー初出場を果たす。今大会には姉の吉田優利も出場しており、ファン待望の姉妹共演が海外の舞台で実現する。

参戦が決まったのは1月の下旬ごろ。当初は国内の開幕に向けて備える予定だった吉田にとって、まさに寝耳に水の話である。
「びっくりしたけど、せっかく出られるなら早く準備しなきゃとやる気が出ました」
そこから猛烈なスピードアップを自身に課した。宮崎での合宿では、技術練習とトレーニングの双方を強化。一日も休むことなくメニューをこなし、「質をめちゃくちゃアップさせた。ヘトヘトです」と苦笑いしながらも、充実感を滲ませる。この急ピッチな調整には、姉の優利も驚きつつ「鈴にとってもすごくいい経験になる」と、妹との共演を喜んでいた。
「涙のシード喪失」を糧に、弱点の克服へ
吉田にとって昨季は、悔し涙で終わった1年だった。メルセデス・ランキング51位で来季前半戦出場権は獲得したものの、フルシードの50位以内には入れず涙した。特に8月の3試合連続予選落ちなど、夏場の失速が大きな要因となった。
「夏場にダメな選手で終わらないように頑張りたい」と、かつて涙ながらに誓った弱点の克服は、今季の最重要テーマである。
2月でもタイの気温は30度前後。厳しい暑さの中でのプレーも、「日本でも夏場に苦戦した分、今年は克服したい。この暑さの中での練習はこなしていかないと」と、自らを律する材料にしている。苦手だというタイ料理だが、慣れない現地の食事に対しても積極的に「ヌードル(フォー)がおいしかったので、それは2杯も食べました。食べすぎですよね(笑)」と笑う。
いずれ海外進出も描いており、そうした環境への適応と体調管理にも余念がない。
練ランで感じたレベルの高さ
練習ラウンドで世界のトッププレーヤーを間近にした吉田は、そのレベルの高さに衝撃を受けていた。「フィジカルの上に技術が乗っかっている。自分はまだ体も技術も間に合っていない。自分の武器というのがちょっと尖っていないと思いました」と冷静に自己分析する。
オフシーズンは「100ヤード以内のショットやアプローチ、バンカー練習に重点を置きました」。世界と戦うためには一つの武器を磨き上げること、そして数年先を見据えたフィジカルの底上げが不可欠だと確信している。
予選通過ではなく「優勝争い」を見据えて
国内ツアーの前半戦出場権を持つ吉田だが、今大会を単なる「経験」で終わらせるつもりはない。
「今季は昨年の1年目とは違って探っていくような感じはないです。予選落ち、予選通過じゃなくて、もっとトップ5とか優勝争いを初戦から狙っていきたい」と、その視線は高いところにある。
今季は国内での初優勝、そして複数回優勝やメジャー制覇を経て、いつかは本格的にこの米ツアーのステージに立つこと。夢の続きを描くための、大きな、そして熱い挑戦がいよいよ幕を開ける。(タイ・チョンブリ/キム・ミョンウ)
吉田 鈴(よしだ・りん)
2004年2月21日生まれ、千葉県出身。姉・優利の影響でゴルフを始め、アマチュアでの主な戦績は21年「日本女子アマ」4位タイなど。22年、23年と「オーガスタナショナル女子アマ」に出場。22年は日本勢で唯一予選を通過し、オーガスタナショナルGCでの決勝ラウンドを戦って20位の成績を残す。4回目の挑戦となった24年のプロテストで、見事合格を勝ち取った。
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