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- “人生最長35メートル”も恐れず 尾関彩美悠が「69」好発進、1時間超の待機も乗り越えた
シード復帰を目指す尾関彩美悠(おぜき・あみゆ)が「69」で好発進。前半首位に立つも長時間の中断で流れを失い後半は苦戦。それでも最終18番で冷静にパーを拾い、上位進出へ望みをつないだ。
前半「32」で首位浮上も後半は我慢の展開
◆国内女子プロゴルフ 第6戦
富士フイルム・スタジオアリス 4月10~12日 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県) 6580ヤード・パー72
シード復帰を目指して臨んだ今シーズン、5試合に出場して予選通過は1試合という不調にあえいでいた尾関彩美悠が3アンダー「69」をマーク。上位フィニッシュへ向けて好スタートを切った。前半のアウトを5バーディー、1ボギーの「32」でまとめ、その時点で首位に立ったものの、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。
ハーフターンでの休憩が約1時間20分に及んだのだ。流れに乗ったまま後半へ入りたかったが、ロッカールームで休憩を取ったり、練習グリーンでパッティングを行ったりしながら再開を待った。

「前半はショットがピンそばについていましたが、後半はピンの結構手前に止まることが多かったですね」と振り返る尾関。後半はノーバーディー、1ボギーの「37」で1つスコアを落としたが、収穫もあった。最終18番パー4のグリーン上でのプレーだ。
セカンドショットはバンカーのアゴ付近に止まり、フルショットしてもグリーン手前のカラーまでしか届かない状況。さらにピンは2段グリーンの上段かつ奥に切られており、カップまでは約35メートルの距離が残った。
「最初は6番ユーティリティーで打とうかなと思いましたが、やっぱりパターがいいかなと」。とはいえ、練習でもこの距離をパターで打った経験はなく、感覚に頼るしかなかった。

「ハーフショットくらいのイメージでテークバックしたので、インパクトでしっかり当たるか不安でした」。それでも芯で捉えたボールに対し、心の中で『行っけぇー』と叫んだという。ボールはフックからスライスする難しいスネークラインに乗り、まるで生き物のようにカップへ向かって転がっていった。惜しくもカップをかすめて約20センチオーバーしたが、パーセーブに成功。2日目以降へ望みをつなぐ一打となった。
「最終ホールでボギーを打ちたくなかったので、なんとか3メートル以内に寄せて2パットで、と思っていたので良かったです」と笑顔。この日は7時20分のトップスタートで、起床は3時40分。「早起きは三文の徳でした」と手応えを口にした。
なお、この35メートルのパットは「人生で一番長かった」というが、「また打ちたいか?」との問いには「当分いいです」と苦笑いを見せた。(埼玉県鳩山町/山西英希)
尾関 彩美悠(おぜき・あみゆ)
2003年6月16日生まれ、岡山県出身。渋野日向子の母校として知られる岡山県作陽高等学校出身で、21年の「日本女子アマチュアゴルフ選手権」を制覇し、同年11月のプロテストにトップ合格。22年の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で初優勝を遂げた。
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