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リブ危機の陰でPGAツアー再編計画も難題だらけ… 「2部制移行」で選手、ファン、スポンサー、地元 すべてが置き去り!?
PIFの支援終了で存続危機に直面するリブゴルフ。その一方でPGAツアーも、2027年からの大改革に向けて大胆な再編案を検討している。浮上しているのは選手を「1部」と「2部」に分ける構想だが、その先には数々の課題も見え隠れしている。
NFL流改革は通用するのか? PGAツアーが直面する現実
そして、難題はもう一つある。
ローラップCEOは、これまで長年NFLでメディアビジネスに携わってきた実績があり、NFLの手法を熟知している。
しかし、アメフトとゴルフはまったく異なるスポーツであり、NFLとPGAツアーは大会運営の方法や仕組みもまったく異なるため、NFL方式がそのまま当てはまるとは限らない。
米メディアによると、NFLにおいては、NFLが決定したことはストレートに各大会へ適用・実施されていくケースが大半だという。
だが、PGAツアーの場合は、各大会の運営費用はタイトルスポンサーが負担し、各大会の運営は地元団体が請け負っているため、PGAツアーが何かを決める際は、タイトルスポンサーや運営団体と事前調整する必要があり、両者の発言権や影響力は、きわめて大きいと言われている。
こうした構造は長い歳月の中で形成されてきたもので、ローラップCEOが一気に変えようとしたところで、そう簡単に変えられるものではない。
タイトルスポンサーがこぞって降板してしまったら、PGAツアーは運営費用を自腹でまかなえるのか? 運営団体がこぞって手を引いてしまったら、PGAツアーは自分たちのマンパワーとノウハウだけで大会を運営できるのか?
そう考えれば、ローラップCEOはスポンサーや運営団体の意向に必ず耳を傾けるべきで、各方面との調整が難航することは想像に難くない。
さらにもう一つ。アメフト界からゴルフ界にやってきたローラップCEOは、ゴルフ界のメジャー4大会を間近に眺め、その存在感の大きさを痛感させられたという。
選手の誰もがメジャー大会への出場を望み、出場できるのに「出場しない」という選択をする選手は、傷病や家庭の事情を除けば、誰一人いない。その事実を、ローラップCEOはPGAツアーの大改革のヒントにしていると言われている。
メジャー大会級の破格の賞金やポイントが授けられるビッグな大会ばかりを集めてPGAツアーの「1部の大会」とすれば、それらをあえて欠場する選手は皆無になり、「1部の大会」はメジャー大会級の豪華な顔ぶれになるはずだ、と。
それがPGAツアーを2部制に変え、「1部の大会」をより充実化させて、コスパを高めるということのようだ。
しかし、「コスパ」を重視しているのはPGAツアーだけではない。たとえば、長年のPGAツアーの大会の舞台で、近年はタイガー・ウッズの大会「ジェネシス招待」の開催コースとなっているリビエラCCが、一時的かもしれないが「PGAツアーの舞台ではなくなるかもしれない」という噂が広がっている。
リビエラでは、間もなく全米女子オープンが開催される。28年には五輪ゴルフの舞台にもなる。31年には男子の全米オープンも開催される。
毎年PGAツアーの大会を開くより、こうした超ビッグな大会のホストコースとなるほうが、リビエラにとっては「格段にコスパがいいということなのではないか」とは、米メディアの言である。
考えることは、みな同じ。ゴルフ界も「コスパの時代」ということのようだ。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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