- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 全英女子オープン出場の永井花奈 サンドセーブ率1位を支えるバンカー技術とは
国内女子ツアーでサンドセーブ率1位を誇る永井花奈(ながい・かな)は、傾斜地のバンカーショットでも高い技術を見せています。「ゆるやかなヘッド軌道」と「左ひざの角度キープ」に、その安定感の秘密があります。
全英女子オープン出場権獲得
6月11日から開催された「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」で2位に入り、7月30日開幕の全英女子オープン出場権を獲得した永井花奈は、国内屈指のバンカーショット巧者として知られています。

今季未勝利(6月30日現在)ながら、メルセデス・ランキング7位につけている要因のひとつが、バンカーショットの安定性です。サンドセーブ率は63.0435%でツアー1位となっています。
サンドセーブ率の高さは今季だけではありません。2017年は10位、2018年は2位、2024年は6位と、多くのシーズンでトップ10入りを果たしています。
永井のバンカーショットを見ると、「ゆるやかなヘッド軌道」と「左ひざの角度キープ」という2つの特徴が見えてきます。
ゆるやかなヘッド軌道

永井のドライバーショットやアイアンショットを見ると、体、腕、クラブを同調させ、クラブを体の正面から大きく外さない意識がうかがえます。
この意識は、ボールの手前の砂を打つグリーンサイドバンカーショットにも表れています。クラブヘッドはゆるやかな弧を描きながらインパクトを迎え、ヘッドが砂に深く入り過ぎないように振り抜いています。
JLPGAが公開している左足上がりのライからのバンカーショットの動画でも、その特徴を確認できます。このライではヘッドが砂に突き刺さり、フォロースルーが取りにくくなることがありますが、永井は十分なフォロースルーを取っています。
「バンカーショットでは、とにかくボールの手前の砂を叩く」というイメージを持つゴルファーは少なくありません。しかし、ヘッドを地面にぶつけるようなイメージが強すぎると、左足上がりではクラブを振り抜きにくくなります。
ボールに十分な力が伝わらず、バンカーから脱出できてもショートしやすくなるため、距離感を合わせるのが難しくなります。
左ひざの角度キープ
つま先下がりのライからのバンカーショットでも、永井の特徴が表れています。
左ひざに注目すると、フィニッシュまで深く曲がった状態を維持しています。インパクト後もヘッドを極力上昇させない意識が見て取れます。
つま先下がりでは、インパクト前後で左ひざが伸びてしまうと、クラブヘッドが上昇するタイミングが早くなり、ボールの下をヘッドがくぐりにくくなります。その結果、バンカー脱出に必要な高さを出しにくくなってしまいます。
インパクトからフォロースルーまで左ひざの角度を保ち、フィニッシュを低く抑えることで、体の起き上がりを抑えやすくなり、傾斜に合ったヘッド軌道を作りやすくなります。
バンカーショットに苦手意識があるゴルファーは、インパクト前の下降角度や、インパクト後の上昇角度が大きくなり過ぎている可能性があります。ゆるやかなヘッド軌道をイメージすることは、苦手意識を克服するためのヒントになりそうです。
ロイヤルリザム&セントアンズのポットバンカーで技術力を発揮できるか
永井にとって海外メジャー初挑戦となる全英女子オープンの開催コースは、ロイヤルリザム&セントアンズゴルフクラブです。
同コースは、脱出すら難しい深いポットバンカーが点在するリンクスコースとして知られています。
前回同コースで開催された2018年大会では、比嘉真美子が4位タイに入りました。この年、比嘉は国内ツアーのサンドセーブ率でも上位につけており、バンカーショットの巧みさが好成績につながった可能性があります。
国内ツアーでサンドセーブ率1位を誇る永井が、その高い技術をリンクスでも発揮できるのか。海外メジャー初挑戦でのプレーに注目が集まります。(解説/野洲明)
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿。ゴルフ情報サイトも運営し、多くのゴルファーを見てきた経験と科学的根拠をもとに、論理的なハウツー記事や分析記事を中心に執筆している。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking











