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- グリーンエッジから“20メートル”はパターで寄せるべき? クラブ選びの判断基準とタッチの合わせ方
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、国内女子ツアー「EARTH MONDAMIN CUP」で日本ツアー初優勝を飾ったパク・ヒョンギョン選手に注目しました。
ラフから“パター”を選択したパク・ヒョンギョン
日没サスペンデッドにより、ツアー史上5度目となる月曜決着となった「EARTH MONDAMIN CUP」は、韓国出身のパク・ヒョンギョン選手の日本ツアー初優勝で幕を閉じました。

優勝のキーになったのは、最終ラウンドの9番(パー3)です。右手前に池が広がるロケーションで、ティーショットはグリーン左奥の刈り込まれたラフに止まりました。
ボールからカラーまでは1メートル、カラーからグリーンまでは1メートルあり、ピンまでは20メートルというシチュエーション。カップまでは、下りのスライスラインでした。
パク選手はここでパターを選択。ラインに乗ったボールは気持ちよく転がり、ジャストタッチでカップに吸い込まれていきました。
1打差の3位タイで首位を追いかけていたパク選手は、このバーディーで首位に並んでバックナインへ。11番(パー4)、14番(パー5)でもバーディーを奪い、結果的に2位に1打差の通算12アンダーで勝利をつかみました。
パターを持つか迷ったらチェックしたい3つのポイント
今回のような場面で、「パターを使うか、それ以外のクラブを使うか」と悩んだことがある人は多いと思います。エッジからのアプローチでクラブを選ぶ際、以下の3点に当てはまる場合は、パターをおすすめできません。
1つ目は芝が長い時。ボールが半分以上埋まっていると、芝の抵抗を受けすぎて思うようにボールを転がせません。
2つ目は傾斜が急な時です。特に、打ち出しから数メートルの左右の傾斜が強い時は要注意。20メートル前後のロングパットは、距離感を合わせることだけに集中してストロークしたいものです。方向性まで考慮しなければならなくなると、カップに寄る確率は著しく下がってしまいます。
3つ目は、ボールからグリーンエッジまでの距離が長い時です。グリーンまで3メートル以上ある状況でパターを使うと、芝の抵抗を受けすぎて距離感を合わせにくくなります。このようなケースでは、パター以外のクラブでラフや傾斜の影響を減らすことを考えましょう。
一方、以上の3点をクリアしてパターを選択した時は、「足し算」と「引き算」で距離感をつくるのがおすすめです。今回のパク選手のケースで考えてみましょう。
ボールからグリーンエッジまでの約2メートルはグリーン外となるため、まずは足し算でタッチをプラスします。続いて、カップまでは下りが続いているため、今度はタッチの引き算が必要になります。
斜度や芝の長さ、グリーンのスピードなどによって足し引きの数値は変わりますが、例えば「プラスマイナス0」と判断できれば、「下り傾斜を意識しすぎて大ショート」「エッジまでの芝の抵抗を考えすぎて大オーバー」といったミスを防ぎやすくなります。
パターでのアプローチで距離感のイメージが出せないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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