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- 原英莉花も稲見萌寧も「リランキング」でのし上がった! そもそもどんな制度で、なぜ必要?
国内女子ツアーでは、今週の「ニッポンハムレディスクラシック」終了後に第1回リランキングが行われる。シード権を持たない選手の出場優先順位を見直す制度だが、そもそもなぜリランキングが行われるようになったのか。
リランキングは“実力主義”の制度
今週開催の国内女子ツアー「ニッポンハムレディスクラシック」終了後に第1回リランキングが行われるが、そもそもこの「リランキング」とは何なのか。
リランキング制度は2018年から、選手間の競争力を高めることと、ツアー強化を図るために導入された。シード外の選手をシーズン中に2度、その時点での賞金ランキングに応じて、以降の出場優先順位を変更するもの。今季からはリランキングの順位を賞金ランキングではなく、メルセデス・ポイントに変更したことは大きな変化の一つ。
リランキング導入前は、QTランキング上位者は成績が悪くても1年を通して試合に出続けることができたのだが、リランキングが導入されたことで、QT上位者には第1回リランキングまでの出場権が与えられる形となった。その期間に調子や成績が悪い選手は順位が下がるため、残りの試合に出られなくなる、いわば“実力主義”の制度というわけだ。
原英莉花と稲見萌寧もリランキングの恩恵受けた選手
女子プロゴルファーの間にかねてから「早くリランキング制度を導入してもらいたい」との声があったが、実際に導入されて、その恩恵を受けた代表的な選手の一人が原英莉花だろう。
彼女は17年のプロテストに失敗してJLPGAの正会員になれず、同年のQT(当時は正会員でなくてもQTに挑戦できた)はサードで失敗してQTランキングは117位。18年シーズンは下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場だったが、同ツアーで2勝して好調をアピール。第1回リランキングまではレギュラーツアー8試合に出場して予選突破と上位フィニッシュを繰り返し、リランキング28位でその後の出場権をつかんでいる。
もう1人、昨季賞金女王の稲見萌寧もリランキングの恩恵を受けた選手だ。稲見は18年にプロテストに合格したが、同年末のQTはサードで敗退。QTランキングは103位で、レギュラーツアーにはほぼ出場できない状況だった。それでも19年は前半戦7試合でトップ10に3回入って賞金を稼ぎだし、第1回リランキングまでの順位を一気に上げて、その後の試合に出場できるようになった。
リランキング40位前後に入るのが目安
前述したように、今季はメルセデス・ポイントによって、リランキングの順位が変わる。コンスタントに出場した選手にはポイントが加算され、かつ予選通過や上位フィニッシュした者も獲得ポイント数が高くなる。つまり、前半戦に出場できるQT上位者に多少優利な状況といえる。
暫定リランキング1位は605.45ポイントの黄アルム(QT6位)で、2位以下を大きく突き放している。同2位のささきしょうこ(前半戦出場権)は386.97ポイント、同3位の佐久間朱莉(QT14位)が343.57ポイントと続く。
一方、苦戦しているのがQT1位の下川めぐみで、リランキング59位(34.04ポイント)。QT5位の永嶋花音がリランキング72位(13.26ポイント)、QT15位の東浩子はリランキング64位(24.38ポイント)、QT19位の新垣比菜は65位(22.20)など一発逆転が必要な状況だ。
いずれにしても今大会終了後、大東建託・いい部屋ネットレディス(7月21~24日)から第2回リランキングが行われるミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(9月23~25日)まで出場するには、おおよその目安としては第1回リランキングで40位前後に入る必要がある。誰が優勝するのかも気になるところだが、リランキングの結果からも目が離せない。
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