- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 知られざるツアープロの食生活とは? 昨季初Vの植竹希望が“自炊女子”になった理由
「アスリートは体が資本」とは言うものの、遠征に次ぐ遠征となるツアープロは外食が中心になってしまうのは致し方ないところ、そんな中でも、できる限り自炊しているというのが昨年ツアー初優勝を遂げた植竹希望。その根底には母への感謝と尊敬の念があった。
娘の体づくりのため栄養学の勉強もしてくれた母
アスリートは体が資本。個人スポーツのゴルフでは、食事のバランスを自分で考え、摂取することも大切な仕事の一つだと言える。遠征中は外食が多くなるのはある程度仕方ない。だが、できる限り自炊して自分の身体をしっかりつくる。植竹希望はそれができる数少ない選手の一人だ。
植竹はツアー2勝目を狙う2023年シーズンに向けた最大の課題として、肉体改造を挙げている。そこには、昨年の大きな反省がある。KKT杯バンテリンレディスで初優勝したものの、故障で途中棄権や欠場が3試合あり、秋には疲労もあって予選落ちが5試合続くなどしてしまったからだ。
「体と向き合わないと」と、しみじみ話すのは、痛みに鈍感だったために故障が大ごとになってしまったからだ。「週4でトレーニング、食事やプロテインの摂取時間も、トレーナーと相談しながらやっていきたいです」。そう話す一方で、食事での栄養摂取という大切な方法にも力を入れている。
4歳でゴルフを始めた植竹だが、小学生の頃はいくら食べても太れない体質だった。体づくりの大切な時期に、それではいけない、と立ち上がったのが母の和美さん。娘がきちんと体重を増やせるように、徹底的に栄養学の勉強をしてくれた。
「いつもメインの他に4~5品並ぶんです。運動誘発性のグルテンアレルギーがあるため、米粉でパンも焼いてくれて」と、感謝の気持ちを抱いている。母の背中を見て、食と料理への興味も芽生えた。
「食は本当に大事だと思います」と、実家を離れてからも、できる限り自炊を心がけている。
SNSにアップしたある日のメニューを見てみよう。えのきの肉巻きを中心にサラダや和え物、厚揚げなど5品が並び、これにご飯とみそ汁が並んでいる。彩りも鮮やかでおいしそうな食事は、22歳の一人暮らしとしては立派なものだ。
さらに、このご飯にも秘密がある。一見、ごく普通の白米に見えるが、「サプリ米なんです。ご飯を炊くときにスプーン1杯入れることで、ビタミンなどが摂れます」。身体をしっかりつくろうとする気持ちは、ここにも表れている。
「食事はチリつも(=塵も積もれば山となる)ですから、毎日が大切。朝、昼はしっかり摂って、夜は炭水化物も意識しています」と、自炊ライフを語る。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking