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- 女子ツアーに増殖する“ちょっと変わった”パターグリップ 人差し指だけ伸ばして握るメリットは?
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、女子ツアー開幕戦で見られた選手のパターの握り方についてです。
パターの握り方が多様化する女子ツアー
2023シーズンの国内女子ツアーがスタートしました。3月2~5日の日程で行われた開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を制したのは、元世界ランキング1位の申ジエ選手です。2位と2打差の首位でスタートした最終日を71でプレーし、通算10アンダー。日本ツアー会員として27勝目を挙げ、永久シードの資格を得る30勝まで、あと3勝としました。
2位に入ったのは、上田桃子選手と稲見萌寧選手。07シーズンの賞金女王・上田選手と20-21シーズンの賞金女王・稲見選手という実力者の2人が、申選手と3打差の通算7アンダーでフィニッシュしました。

開幕戦を観ていて感じたのは、パターの握り方が多様化しているということです。以前もこのコラムで触れたことがありますが、少し前まではグローブをせずに逆オーバーラッピングで握るのが標準的なグリップというイメージがあり、それ以外の握り方をしているプレーヤーは、「パッティングに悩みを抱えているのかな」という印象を持たれたものでした。
しかし最近のツアーでは、右手を上、左手を下にして握るクロスハンドグリップや、手の平を合わせるように握る合掌グリップは、もはやスタンダードといっていいくらい採用する選手が増えています。グローブを外さずにパッティングする選手も多いですよね。また、まだそれほど多くはありませんが、左手で握り、右手の指を伸ばして添えるクローグリップを取り入れるプレーヤーもいます。
グリップ多様化の流れがあるのは、米女子ツアーでも同様です。例えば、2月に開催された「ホンダLPGAタイランド」で2位に入った20歳のナッタクリッタ・ウォンタウィラップ選手と3位のアタヤ・ティティクル選手はクロスハンドグリップ。ウォンタウィラップ選手はグローブをつけたまま、ティティクル選手はグローブを外すスタイルでした。
さて、パターのグリップに関して、もう一つ気になったことがあります。それは、人差し指を伸ばしたままパターを握る選手が多かったことです。開幕戦4位の藤田さいき選手と5位のささきしょうこ選手は、右手の人差し指を伸ばし、6位タイの渡邉彩香選手は左手の人差し指を伸ばしたままグリップしていました。
親指側に手首を曲げるテンションがかかりにくい
人差し指を伸ばしてグリップする効果は、親指側に手首を曲げるテンションがかかりにくく、パターを吊るようなイメージで持ちやすいことです。手首や指先に力が入ってスムーズに始動、ストロークできないという人は、人差し指を伸ばしてグリップしてみるといいかもしれません。
また、この握り方は、フェースの動きが安定しやすいため、フェースバランス系のパターとも好相性です。フェースバランスとは、シャフトを横にしてバランスの取れる支点を指に載せたときなどに、フェースが真上を向くパターのことを言います。一般にフェースの開閉の少ないストロークにア合うとされています。でフェースバランスのモデルをお使いの方は、ぜひ試してみてください。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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