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- 片足だけバンカーや急斜面…“無理ゲー”な最悪ライも簡単なコツだけで意外と打てる
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、国内女子ツアー「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」で初優勝を遂げた山内日菜子です。
下半身を固め上半身はデンデン太鼓のイメージで
3月24日から26日まで「アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI」が開催されました。優勝したのは、首位と1打差の2位で最終日をスタートした山内日菜子選手です。4バーディー、2ボギーの70でプレーし、通算10アンダー。プロ8年目のシーズンに地元・宮崎県で初優勝を遂げました。

山内選手のプレーで印象的だったのが、17番パー4のセカンドショットです。比嘉真美子選手と首位タイで並んで迎えた16番パー3でバーディー
を奪い、単独首位に立った山内選手は、17番のティーショットをフェアウェイ右のバンカーに入れてしまいます。
左足は芝の上、右足は砂の上。しかも、ツマ先下がりという難しいシチュエーションです。残り140ヤードのこの状況で7番アイアンを手にした山内選手は、見事にパーオンに成功。2パットのパーとしてピンチを切り抜け、18番パー5もパーとして勝利を手にしました。
“片足だけバンカー”や極端なツマ先下がりなどの足場が悪い状況は、皆さんも経験があるはず。こういったシチュエーションでは、フラットなライと同じ感覚で下半身を使って振ると、バランスが崩れてボールにうまくコンタクトできません。土台となる下半身を固め、上半身を柔らかく使って手打ちをすると、バランスよく振れるようになります。
「ナイスショットが出る気がしない」という人は、レンジで練習しておくといいでしょう。練習方法は、両足を閉じてスイングするだけ。上半身に力が入っていると、体がグラついてしまいます。デンデン太鼓のイメージで上体をリラックスさせて振ると、バランスよく振る感覚を身に着けることができます。
山内 日菜子(やまうち・ひなこ)
1996年生まれ、宮崎県出身。16年のプロテストに合格し、17年のステップアップツアーでプロ初勝利。レギュラーツアーでは、19年の賞金ランク90位が最高位だった。プロ8年目の今シーズンは地元・宮崎で開催された「アクサレディス」に主催者推薦で出場し、涙のレギュラーツアー初優勝を遂げた。ライク所属。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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