アドレスは肩、腰、スタンスのラインをスクエアにするのが基本
笹生優花が、小学3~6年生の男女を対象としたジュニアイベント「KPMG×Yuka Saso Junior All-Star invitational」に参加。レッスン会ではジュニアにワンポイントアドバイスを送ったが、一般アマチュアにも役立つヒントが数多くあった。レッスン会の前にお手本ショットを見せるデモンストレーションでは、ドライバーショットで遠くへ飛ばすコツを次のように語った。
「とにかく振り切ることが大切。スイングの途中でスピードを緩めることなく、100パーセントに近いスイングでしっかりと振り切った方が、ボールは飛んで曲がりません」
曲がることを恐れて中途半端に振るぐらいなら、マン振りしたほうが飛距離も出るし、方向性も安定するというわけだ。
もちろん、マン振りをしてもボールをとらえるためには、基本に沿ったスイングを身につけていることが条件となる。笹生がジュニアにアドバイスを送る際も、その部分を指摘することが多かった。
「アドレスはスクエアに構えましょう。スタンス、ヒザ、腰、肩のラインはボールと目標を結んだターゲットラインに対して平行に合わせます。その際、ヒザを伸ばさずに軽く曲げておきます。腰をスッと曲げて上体を前傾しますが、背中が丸くならないように注意すること。顔を少し上げると、姿勢がよくなります。グリップはしっかり持ちましょう」
終始セットアップの重要性を説いていたが、正確なショットを打つためにも、正しいアドレスを身につけることが大切なのは間違いない。
「バックスイングではなるべくクラブを遠くに上げましょう。ダウンスイングでは、下半身リードを意識すること」
ここで笹生がジュニアに行っていたのが、スイングをトップの位置で止めてもらい、グリップエンドを抑えることだ。その状態から腰を回すように指示していた。下半身リードのダウンスイングをイメージできるとのこと。さらに、
「ダウンスイングで頭の高さをなるべく変えないようにしましょう。インパクトではクラブヘッドを走らせるイメージを持ち、フィニッシュでは体を起こして胸が目標を向く形をつくりましょう」と語っていた。