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- BTSのJINは入隊したがアスリートは? “兵役問題”に振り回された韓国ゴルファーたち
韓国のボーイズグループ「BTS」の最年長メンバー・JIN(ジン)が12月13日、陸軍に入隊した。兵役免除を求める声もあったが、最終的には“義務”を果たすことを選択。韓国ゴルフ界では兵役はどうなっているのか?
アジア大会金で免除のキム・キョンテ、敗訴で失墜のペ・サンムン
ただ、免除にならなかった場合でも、その競技を続けられる競技もある。代表的なのがサッカーのKリーグには国軍体育部隊(軍隊チーム)の「尚武(サンム)」(チーム名は金泉尚武)。審査を通過した選手はここに所属しながらリーグ戦などに出られるため、パフォーマンスを保ちながら服務ができるわけだ。
ここでプロゴルファーのケースを見てみると、最も有名なのは日本男子ツアー通算14勝で、2度賞金王となっているキム・キョンテ。06年のアジア大会で個人と団体で金メダルを獲得し、兵役免除となった。兵役免除となったことにより、日本でこれだけの結果を残せたと言っても過言ではない。
ただ、キム・キョンテのケースは珍しく、アジア大会での金メダルはそう簡単なことではない。そのため、日本でプレーしている韓国人選手のほとんどが兵役を経てツアーに参戦しており、日本ツアー通算4勝のハン・ジュンゴンも20年2月に兵役につき、22年の東建ホームメイトカップに2シーズンぶりに復帰を果たしている。
プロゴルファーで兵役問題が最も大きく取沙汰されたのは、11年の日本ツアー賞金王のペ・サンムンだ。13年には米国の永住権を取得し、合法的に兵役延長で米ツアー参戦を続け、2勝を挙げるなど絶頂期で、マスターズでの優勝も期待されていた。
そんな時期に年齢のこともあって軍入隊が迫り、兵役延長の申請も通らなかったにもかかわらず帰国しなかった。しびれを切らした兵役庁がペ・サンムンを告発。ぺはリオ五輪金メダル獲得で兵役免除を狙っていたが、それも叶わず、15年の米ツアー参戦中に裁判で敗訴が確定し、30歳で入隊の意思を表明。
韓国ゴルフ界のスターは一連の“事件”で“兵役逃れ”をしたとのイメージがついて回ることになってしまった。17年8月の除隊後、米ツアーに復帰(米ツアー側の規定変更で除隊後、1年間の出場資格が付与された)したが、その後は未勝利で予選落ちも多いまま、今年36歳となった。
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