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フジクラ・グラファイトデザイン・三菱ケミカル・USTマミヤの新作はどんなシャフト?最新4モデルを個性派店長が徹底試打
この秋もカスタムシャフト大手4社から新作が発表されました。そこで、ゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に最新シャフト4機種を試打してもらいました。
「NXゴールド」は誰もが振りやすい王道中調子シャフト
今年も秋になって各シャフトメーカーから最新ウッド用モデルが発売され、クラブ好きたちの間でいろいろな情報が飛び交っています。アマチュアにとっては打ってみてもなかなかピンと来ないシャフトですが、やっぱり気になるところ。そこで、ゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長に最新シャフトのインプレッションを聞いてみました。
この秋、大手のシャフトメーカー各社のニューモデルは、フジクラから「スピーダーNXゴールド」、グラファイトデザインから「ツアーAD FI」、三菱ケミカルから「テンセイプロブラック1Kコア」、そしてUSTマミヤから「アッタスRXウルトラブラック」というモデルが発売されました。それぞれどんなシャフトなのでしょうか。
まずはフジクラ「スピーダーNXゴールド」。これは2022年モデル「スピーダーNXグリーン」の後継モデルと言われている中調子モデルで、すでに女子ツアーを中心に使用者が急増中。

「ひと言でいうとすごく素直なシャフト。真っすぐな棒をビュンと振ったときに人間が頭の中で想像するしなり方に近い動きをするので、多くの人が違和感なく扱えるシャフトだと思います。本当にクセがなく全体が均等にしなる感じがして振りやすいのですが、『スピーダー』ブランドらしい適度な弾き感があるぶん飛距離もちゃんと出ます。それでいて左にいかない安心感もあるので、飛ばし屋でも使えそう。近年でも王道中の王道的な振り心地のシャフトだと思います。女子プロに人気なのも納得です」(小倉店長)
本来シャフトは手元側が太く先端側が細いので、そのまま作ると先端側のほうがやわらかくなります。「スピーダーNXゴールド」は、構造的には手元側を少しやわらかめに、先端側を少し硬めにすることでこの硬さのグラデーションを弱めていることが、この振りやすさにつながっているのだろうと小倉店長は分析します。
「FI」はつかまりすぎないから思い切り叩ける
グラファイトデザインの「ツアーAD FI」は、緑色のコスメが印象的な中調子モデル。グラファイトデザインのHPにある「ポジショニングマップ」では、フェード系中・高弾道ゾーンに置かれています。
「スペック的には中調子ですが、手元側のしなりを感じやすく、つかまりすぎず、思い切って叩けるタイプのシャフトだと思います。第一印象はしっかり感があるのですが、全然つかまらないわけではなく、つかまり『すぎない』のであって右に滑る感じもない。これは叩ける安心感につながると思います。挙動の安定感があってミート率が上がりそうなシャフトだなと感じました。個人的には50グラム台と60グラム台で結構印象が違ったのが面白かったですね」(小倉店長)
50グラム台はゆったり振ってもしなりを感じられて球も適度につかまる感じがあるのに対して、60グラム台はかなりしっかり感が強めで、思い切ってつかまえにいって左に行かない感じとのこと。試打してみてしっくりこなくても、スぺックを変えて打ってみるとハマるなんてこともあるかもしれません。
「テンセイブラック」ハードだけれど扱いにくさのない手元調子
三菱ケミカル「テンセイプロブラック1Kコア」は、「テンセイ1K」シリーズの「ホワイト」「オレンジ」「レッド」「ブルー」に続く5代目モデル。織り目が細かくしなやかな「1Kクロス」というカーボンシートを内層(コア)に配しているのが特徴です。
「いかにも手元調子らしい、叩けるシャフトだと思います。切り返しで強い負荷がかかってもねじれたりグニャリとなる不安感がないので、どんどん叩ける。パワーヒッターにとっては心強いと思います。これは軽量モデルでも同じなので、ちょっと軽めのスペックを選んでも『頼りない』と感じることもないでしょう。でも、しなる量自体は小さくても、切り返しで手元側がちゃんとしなる感じはあって、硬すぎたりタイミングが取りにくいということもないですし、先端側もちゃんと適度に走ってくれる。バランスのいい手元調子シャフトだと思います」(小倉店長)
なお、小倉店長自身は手元調子のシャフトが苦手だそうですが、「テンセイプロブラック1Kコア」は意外と違和感なく振れたとのこと。それは手元調子ながら手元が動きすぎないので、タイミングが取りやすいのが理由。「手元調子が苦手」という人も、食わず嫌いをせずに試してみる価値はあるかもしれません。
「アッタスウルトラ」は誰もが安定してフェードが打てる
USTマミヤの「アッタスRXウルトラブラック」は、同社の新シリーズ「アッタスRX」シリーズの2代目に当たるシャフト。手元調子ながら振り遅れを防ぐためにバランスポイントを手元寄りにしてあるのが特徴とのことです。
「いわば『つかまらない系』なのにコスリ球にならない、不思議なシャフトですね。強振しても左にいかないし、決してつかまりのいいシャフトではないのですが、コスッてペラッとした球になったり右に逃げたりせずに、安定したフェードが出るんです。スライサーが打っても、ドロー系にはならないけれど悪いスライスにならず、フェードっぽい強い球になる。大型ヘッドとの相性もよさそうですし、クセはあるけれど面白いシャフトだと思います」(小倉店長)
シリーズ名の「RX」は「処方箋」を意味する「prescription」の略だそうで、アマチュアの悩みを解決することをテーマにしているとのこと。スライサーにとって、むやみに球をつかまえるよりも、安定してフェードにしてくれる「処方箋」がハマる人は多いかもしれません。
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