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- 「ドライバーは軽ければいい」は間違い? 300人超の実測データで分かった、飛距離と安定性を両立する“正解シャフト重量”とは
ドライバーシャフトの「重さ」は飛距離と安定性を左右する重要要素。人気フィッターの石井建嗣(いしい・たけし)さんが持つ300人超のフィッティングデータから、今もっとも合う重量帯と正しい選び方を解説する。
飛距離と安定性を両立する“正解シャフト重量”とは
ドライバーのシャフト選びにおいて、非常に重要な要素を占めるのが「重さ」です。自分に合った重さを選ぶことで、最適なヘッドスピードを維持しながら理想的なインパクトを迎えることができます。近年は「カルカタ(軽・硬)」という言葉も広まり、「なんとなく軽いほうが良いのでは」と感じている人も多いのではないでしょうか。今回は、ドライバーシャフト重量の選び方と、私のフィッティングデータから導き出した重量別の割合についてお伝えします。(文/クラブフィッター・石井建嗣)
まず、シャフトの重さは基本的に表記で確認できます。シャフトに記載されている「5SR」や「6S」といった表記が、その重さを表す数字で、硬さとセットで表されていることがほとんどです。例えば「5SR」であれば重量50グラム台のSRフレックス、「6S」であれば重量60グラム台のSフレックスを意味します。今回の統計は、このシャフトに記載されている数字をもとに集計したデータです。

では、自分に合ったシャフトの重さはどのように選べばよいのでしょうか。最もシンプルな考え方は、「ヘッドスピードが落ちない範囲で、最も重いものを選ぶ」ことです。シャフトを軽くする最大のメリットは、ヘッドスピードが上がりやすい点にあります。一般的に、ヘッドスピードが1m/s上がると飛距離は約6ヤード伸びると言われています。軽くしてヘッドスピードが上がるのであれば、軽量化は大きな武器になります。
ただし、同じスピードでボールに当たるのであれば、クラブ全体の重量が重いほうが衝突エネルギーは大きくなり、ボールをより遠くへ飛ばすことができます。つまり、「カルカタ」が流行しているからといって、ただ軽くすれば良いというわけではありません。
また、アイアンなど他のクラブとの連動性も非常に重要です。例えば、ドライバーのシャフトが重く、アイアンのシャフトが軽いセッティングでは、ドライバーは好調なのにアイアンが不調になるケースや、その逆も起こり得ます。ドライバー単体ではなく、クラブ全体の流れを意識した「重量フロー」を考えることが大切です。
フィッティング300人が選んだ最適シャフト重量ランキング
それではここから、私のフィッティングデータから導き出したシャフトの重量別割合をご紹介します。これは過去1年分、総勢300人以上のフィッティングデータに基づいた統計です。
第1位は「50グラム台」で、全体の48%を占めています。近年は、ほぼ半数のお客様に50グラム台のシャフトが合うという結果になっています。5年以上前は60グラム台が主流でしたが、現在では間違いなく50グラム台がスタンダードになっています。アイアンシャフト重量が100グラム前後のクラブとの相性が非常に良く、メーカーの試打クラブも50グラム台のシャフトが装着されるケースが増えています。
第2位は「60グラム台」で、29%です。50グラム台が主流とはいえ、約3割のゴルファーには60グラム台がベストという結果になりました。アイアンシャフト重量が120グラム前後のゴルファーにはこの重量帯がお勧めで、近年は男子プロでも使用率が高くなっています。
第3位は「40グラム台」で、19%です。ここ数年で使用者が一気に増えた重量帯です。素材の進化や開発力の向上により、軽くても硬さのあるシャフトが多く登場しています。その流れに合わせて40グラム台のユーザーは今後さらに増えていくと予想されます。女子プロでもこの重量帯を使う選手が増えてきています。
第4位は「その他」で、4%です。少数派ではありますが、70グラム台のシャフトや、超軽量の30グラム台のシャフトが合うゴルファーも存在します。特に女性やジュニアゴルファーの場合、体への負担が少ない30グラム台のシャフトが合うケースも見受けられます。
いかがでしたか。今回は私のフィッティングデータをもとに、ドライバーシャフトの重量別割合をご紹介しました。ヘッド重量の増加に伴い、以前は60グラム台が一般的だったドライバーシャフトも、現在は50グラム台がスタンダードになりつつあります。さらに、40グラム台といった軽量シャフトの比率も着実に増えてきています。今後は、軽量シャフトへのシフトがさらに加速していくかもしれませんね。
【解説】石井 建嗣(いしい・たけし)
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者である浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる職人肌。出演するYouTubeチャンネル「ズバババGOLF」では軽快なトークで人気を集める。
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