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- 中途半端な距離って難しい…100ヤード以内の苦手を克服する“3つの距離感”のつくり方
100ヤード以内は確実にグリーンに乗せたい、あるいは乗せて当然と思っていても実際のパーオン率を振り返ってみると恐ろしく低かった、というのはアマチュアゴルファーの“あるある”です。スコアをまとめるのに不可欠な100ヤード以内の距離感を身に付けるにはどうしたらいいのでしょうか。
鏡を見ながら振り幅の感覚を覚える
100ヤード以内はスコアに直結する重要な部分です。
「きっちり距離をコントロールすることができれば、スコアは必ずアップします」と話すのは、多くのプロゴルファーを指導してきたカリスマコーチ、南秀樹氏が主宰する3.7.3(ミナミ)ゴルフアカデミー(香川県)の坂口悠菜コーチです。100ヤード以内の精度を上げる方法は“3つの距離感”を習得することだと言います。
「私の場合、100ヤードに満たないショットは58度のウェッジで多くをカバーしています。3つの距離感とは、“腰から腰”“肩から肩”そして“フルショット”の3つです。腰から腰で30ヤード、肩から肩で50ヤード、フルショットが70ヤードというのが目安です。それ以上の100ヤードから70ヤードは番手を変えて対応しています」
3つの距離感をつくる理由は、基準となる振り幅を3つつくっておけば、クラブを変えるだけで2倍、3倍の距離感をつくれること。さらにボール位置やグリップを握る長さを変えればさらに多くの距離感を3つの打ち方だけでつくることができるからです。
では、3つの振り幅を習得するためにはどうすればいいのでしょうか?
「腰から腰とか肩から肩とか、振り幅はなんとなく意識していてもできるものではありません。おすすめは鏡を見ながらやること。練習場でもいいですし、自宅でクラブを持たずにやるのも効果的です。実際は鏡を見ながらボールを打つことはできませんが、振り幅をきっちりつくるには目で見て、そのときの感覚を覚えることが効果的です」
バックスイングとフォローの比率は1対1
また、坂口コーチは3つの振り幅をつくった上で注意してほしいのが加速感だと言います。
「腰から腰も肩から肩もフルショットも、バックスイングとフォローの比率は1対1です。1対1にすれば、クラブの加速感が一定になるので、安定した距離感をつくりやすくなります。バックスイングよりもフォローが大きかったり小さかったりすると、インパクトの強さがスイングごとに変わってしまい、距離をコントロールするのが難しくなってミスヒットも多くなります」
「気をつけなければいけないのは、1対1を意識していても、ボールを目の前にするとどうしても打ちにいってしまうこと。そうすると加速感が変わって、正確な距離感が出せなくなるので注意してください」
坂口コーチは100ヤード以内で大事なこととしてマネジメント的な側面についても付け加えます。
それは「直接ピンを狙わないこと」。100ヤード以内で絶対に達成したいことはグリーンに乗せることです。距離的にピンを狙いたくなりますが、まずはグリーンに乗せて2パットを目指すこと。それを続けていると、1パットで決められるチャンスも増えてくるはずです。
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