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- 佐久間朱莉の“裏ルート”はもう使えない? 大会名物“17番ホール”はどう変わったのか
昨年の「EARTH MONDAMIN CUP」で話題を呼んだ佐久間朱莉(さくま・しゅり)の“裏ルート攻略”。その一打を受け、17番ホールは3~4年がかりの改修を経て完成形へ。セッティング担当の茂木宏美プロが、その狙いを明かした。
選手へのリスペクトと、正規ルートへの思い
◆国内女子プロゴルフ 第16戦
EARTH MONDAMIN CUP 6月25~28日 カメリアヒルズCC(千葉県) 6699ヤード・パー72
今週開催される国内女子ツアー「EARTH MONDAMIN CUP」。終盤の難所として注目を集めるのが、17番ホール(パー4)だ。昨年大会の3日目、佐久間朱莉がティーショットを左隣の16番ホールに向けて放ち、バーディーを奪った“裏ルート”は衝撃を与えた。
この大胆な奇策に対し、コースセッティングに携わる茂木宏美プロはどう感じていたのか。そして、その答えとして施された新たなコース改修の全貌とは――。茂木プロが取材に応じた。

昨年大会で大きな話題となった、隣の16番ホールを使う攻略ルート。茂木プロは佐久間の当時のプレーを「本当にお見事だと思うんですよね。コース対選手の戦いという意味でも、私の中で新しい発見というか、気づきを得られました」と、深い敬意を持って振り返る。
選手たちの自由な発想力に感銘を受けた一方で、やはり正規のルートで真っ向勝負をしてほしいという本音ものぞかせる。
「さすがにちょっと、やっぱりあのラフはキツイのかなと思っています。できれば正規のルートで、素晴らしいプレーを見せていただきたいっていうのが、大会の本筋でございます(笑)」
4年がかりで完成した「新17番」
実はこの17番ホールは、3~4年という歳月をかけて段階的に進化を遂げてきた。
右サイドの木を切り、ティーイングエリアやグリーンを動かして、今年ついに「完成形」を迎えたという。昨年の9月中旬には種まきを行い、今年の3月中旬まで約半年間、じっくりと養生を続けてきた。
「仕上がりましたけれども、まだ赤ちゃんのグリーンですよね」と茂木プロが語る通り、新しく作られたばかりの若いグリーンは非常にデリケート。「天候によって刻々と変わるので、そのあたりも選手は練習ラウンドでしっかり見極めてほしい」とプロの目線から警鐘を鳴らす。
過酷さを増したセカンドショット
では、完成形となった今年の17番ホールは、具体的にどう生まれ変わったのか。
ティーイングエリアに立つと左側に木があり、確かに16番は狙いにくい印象。さらに16番を狙うにしても着弾場所には長いラフが待っているという。事実上、裏ルート攻略は回避せざるを得ない状況だ。
さらに茂木プロはこう語る。
「改修によって、グリーンの面が特に右側は見えづらくなりました。2段グリーンになっていて右側が高いのですが、右奥はあまり受けていなくて奥に傾斜しているか真っ平らかという感じ。右ピンの時は本当に難しいと思います。ティーショットも難しいですけど、一番難しいのはセカンドショットだと思います」
セカンドショットは左足下がりのライになりやすく、軽い打ち上げの砲台グリーンへ球を上げなければならない。手前のバンカーや奥の凹みエリア、さらには下の段へと、あらゆるミスを誘うトラップがグリーン周囲に張り巡らされている。
勝負を分けるのは「覚悟のジャッジ」
さらに今週は、台風の接近や大雨、強い風など、非常にタフな気象予報が出ている。茂木プロも「天気予報を見ると本当に頭が痛いです」と苦笑いするほど、過酷な戦いが予想される。
「テーマとしては、攻めるのか引くのかという『メリハリ』。攻めるときの覚悟を持って攻めるのか、それとも一回引くのか、というジャッジをちゃんとできる選手が、最終的にうまくいくんじゃないかなと思っています。中途半端に攻めると、結構難しくなるはずです」
戦略性、技術、そして悪天候に耐えうるメンタル。そのすべてが試される新17番ホール。選手たちがこの「完成形」の難所をどう攻略していくのかに注目だ。(千葉県袖ケ浦市/金明昱)
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