4人全員ビギナーも今は当たり前! イライラ防止のためにゴルフ場も初心者マークを導入すべき?

一昔前は、キャディーさんや上級者がフォローできる状態でしかビギナーはプレーませんでした。しかし、セルフプレー全盛の昨今は、「4人全員ビギナー」という組も見かけるようになりました。

車の運転は初心者やサンデードライバーが一目で分かる

 夏休み中は初心者マークをつけて運転しているクルマを見かける機会が多くなりました。また、「わ」ナンバーの車が明らかに増えました。

「わ」ナンバーとは事業用に所有されている車両のうち、他人に貸し出すことを目的としているものに付与されています。レンタカーやカーシェアリングの車両は基本的に「わ」ナンバーです。

 近年は都市部を中心に車を所有しないライフスタイルが多数派になっています。クルマは必要なときに必要な時間だけレンタルします。中でも営業時間を気にせず使用できるカーシェアリングが規模を拡大しています。

クルマには「若葉(初心者)マーク」や「わ」ナンバーなど、あるなど外から「初心者」だと分かる 写真:AC
クルマには「若葉(初心者)マーク」や「わ」ナンバーなど、あるなど外から「初心者」だと分かる 写真:AC

 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の調査によると、日本のカーシェアリング車両台数は2012年に6477台だったのが、2022年は5万1745台に達しています。会員数も2012年は16万7745人で、2022年は263万6121人です。「わ」ナンバーを見かける機会が増えるのも当然です。

 一方で、クルマの運転をたまにしかしない人は慣れていないため運転技術が未熟です。そのような運転手のことを「サンデードライバー」と揶揄する風潮もあります。

 初心者マークは免許取得から1年未満のドライバーであることを周囲の走行車に伝えるための標識なので、運転に慣れていないのは当然です。また、「わ」ナンバーのクルマも運転技術が未熟だと感じることが多々あります。

 そのようなクルマに遭遇したとき、筆者はなるべく車間距離を空けます。クラクションを鳴らして注意喚起をうながしたり、車間距離を詰めて急かしたりしたら、相手が焦って余計に挙動不審になります。トリッキーな動きをしても接触事故が起こらないようにできるだけ離れます。

 高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでクルマを停めるときも、初心者マークや「わ」ナンバーの隣は避けます。車の出し入れの際に接触されたり、ドアの開閉の際に接触されたりしたら面倒くさいからです。

 これは別に「サンデードライバー」を嫌っているわけではなく、相手が「サンデードライバー」であることを表明してくれているからこそ、運転に慣れている人間が安全で適切な距離を保つことで無用の事故を防ぐことができると考えています。

ゴルフ場は誰が初心者ゴルファーなのか分からない

 ゴルフ場もこのところ、初心者や1年に1~2回しかラウンドしていないと思われるゴルファーの姿を見かける機会が増えました。ただ、そのことが一目見て分かるような仕組みになっていないのが問題ではないかと感じています。

 ひと昔前のゴルフ場はキャディーつきプレーが主流でしたから、プレーヤーの中に初心者が1人いると、「キャディーさん、彼は初心者だから、今日は彼を中心に見てくれる?」といったやりとりがなされていました。

ビギナーが多い組にはカートなどに「初心者マーク」を付けておけば、前後の組も配慮したプレーをしてくれるかも? 写真:AC
ビギナーが多い組にはカートなどに「初心者マーク」を付けておけば、前後の組も配慮したプレーをしてくれるかも? 写真:AC

 また、コンペなどの際はその組の中で上級者やラウンドに慣れている人がエチケットリーダーという役割を担っていました。エチケットリーダーの役割は、プレーを安全かつ迅速に進められるよう、自分を含む同伴プレーヤーのプレーぶりに気を配ることです。

 実際に「エチケットリーダー」と書かれたリボンをシャツの袖やパンツの裾につけてプレーをしていました。

 したがって初心者がプレーに手間取って進行が遅れた場合、指摘を受けるのはキャディーさんでありエチケットリーダーでした。初心者が他の組の人から文句をいわれることはありませんでした。

 しかしながら、今の時代はセルフプレーが主流です。キャディーさんがフォローしてくれることはありません。エチケットリーダーというシステムも機能不全に陥っています。

 以前は初心者がゴルフ場でプレーする際、上級者やラウンドに慣れている人が同伴するのが不文律でしたが、今は初心者同士が4人でプレーするケースが目立ちます。したがってセルフプレー向けの初心者告知機能が必要ではないかという気がします。

 具体的にはバックティーの使用許可を取った組のカートに青旗を差すように、初心者がいる組のカートに若葉マークの旗を差すようなイメージです。あくまでも自己申告にはなりますが、そのような目印があれば初心者に対して寛容なゴルファーが増えるのではないかと思います。

【写真】できていないビギナーは多い! 覚えておきたい「正しいバンカーのならし方」

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最初はレーキの刃のあるほうで砂を押すようにして
引き戻す
裏返して滑らかにならす
裏で滑らかにならしながら入った位置まで戻る
裏で滑らかにならしながら入った位置まで戻る
砂に残るレーキの線や跡がピンに向かって真っすぐになるよう、ピンの方向を意識しながらならす
アゴに近い傾斜の部分は押す力を強くして砂を戻してあげるように
もしアゴのそばにボールがあっても、アゴの側からバンカーに入ってはいけません
レーキを使い終わったらバンカーの手前の低いところに置く
クルマには「若葉(初心者)マーク」や「わ」ナンバーなど、あるなど外から「初心者」だと分かる 写真:AC
ビギナーが多い組にはカートなどに「初心者マーク」を付けておけば、前後の組も配慮したプレーをしてくれるかも? 写真:AC
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