ゴルフシーズンなのに予約が取れない！ 狙い目の祝日や「キャンセル待ちを入れる」意味ってあるの？

　彼岸を過ぎて夏の暑さがようやくやわらぎ、いよいよゴルフのベストシーズンが到来しました。すでにラウンドの予定がギッシリ詰まっている人もいるでしょうが、これからラウンドの計画を立てる人も多いでしょう。

　秋のラウンドを計画する上で狙い目の日程はあるのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「秋はコンペシーズンですから、土日祝日の予約はほぼ満杯になります。9月下旬の時点でも10～11月の土日祝日は8～9割くらい予約が埋まっている状態になっています」

「その中でも比較的狙い目なのは祝日ですね。10月であれば9日のスポーツの日は3連休の最終日になりますから、他の土日祝日に比べれば空いています。11月であれば23日の勤労感謝の日もまだ余裕があります」

「一方で、11月3日の文化の日は3連休の初日になりますから、予約がかなり埋まっています。3連休の場合、ゴルフ場の予約は初日→2日目→最終日の順番に埋まっていく傾向があります」

「これは土日の2連休も同じで、土曜日→日曜日の順番に埋まっていきます。皆さん、ゴルフの翌日は疲れが残るでしょうから、のんびり休んで月曜日からの仕事に備えたいという気持ちがあるのでしょう」

「一方で、ゴルフ場は土曜日も日曜日も予約を埋めたいですから、土曜日の料金を少し高くし、日曜日の料金を少し安くすることでバランスを取ろうとする施設もあります」

「いずれにしましても、秋の土日祝日はゴルフ場にとって書き入れ時ですから、なるべく早めに予約を入れることをオススメします」

　一方で、秋はコンペシーズンなので、土日祝日に10～20組単位の予約があちこちに入っています。ゴルフ場はコンペ予約が入るとまずはスタート枠を抑え、プレー日の3週間くらい前にコンペの幹事さんにメンバー表を送ってもらうよう依頼します。そして2週間前にメンバーを確定してもらうように手配します。

　しかしながら、実際には10組や20組のスタート枠がキッチリ埋まるわけではなく、3～5組くらい減ることが頻繁にあるそうです。

「そういう意味でいえば、どうしてもこの日にプレーしたいという希望があるなら、予約が満杯でもキャンセル待ちを入れておくと、1組であればスポンと入れる可能性はかなり高いです。10組以上のコンペはかなりの確率で組数が減りますから、予約が満杯でも辛抱強く待つというのも狙いの一つではあります」

　コンペ予約にはもう一つ大きな特徴があります。それは電話予約の比率が高いことです。その理由をゴルフ場関係者に語ってもらいました。

「10組以上のコンペだとプレー料金を割引してもらえると思っている方が多いんですよ。確かに昔はそういうゴルフ場もありましたが、ゴルフ場の立場からすると10組40人のコンペで1人1000円値引きしたら売上が4万円減ります。何のメリットもありません」

「ですからウチのゴルフ場は『組数が多いから値引きしてよ』という交渉には一切応じません。一方で、『ワンドリンクつけてよ』とか『コンペ賞品にボールを出してよ』という交渉に応じることでお客様に納得していただきます」

「そういった交渉とメンバー確定までのやりとりをすべて電話とFAXとメールで行ないますから、インターネット予約のスタート枠が1カ月前に埋まっていても、2週間前に突然、スタート枠か出てくることがあります」

「しかも、そのスタート枠が直前割みたいな感じで通常より安かったりすることもあります。そういう売り方がいいか悪いかは別として、お客様の立場からするとインターネットを頻繁にチェックして直前割が出てくるのを待つのも狙い目でしょう」

　秋のコンペシーズンは決まった日程でプレーしたいのか、少しでも安くプレーしたいのかによって、予約方法を変えるのも戦略の一つかもしれません。