貴重品や小物類は要注意
ゴルフはクラブやボールのほかにシューズや帽子、さらにはティーやマーカーのような小物類など実に多くの道具を必要とするため、ゴルフ場ではコースだけでなくクラブハウス内でも忘れ物が頻繁に発生すると言われています。
では、ゴルフ場でありがちな忘れ物にはどのようなものがあるのでしょうか。全国でゴルフ場運営を行う株式会社東急リゾーツ&ステイの広報担当者に話を聞きました。
「本当にいろいろな種類の忘れ物があるので、こちらで全てを把握するのが難しいこともあります。コース内にクラブを置き忘れてしまったり、中にはキャディーバッグごとクラブハウスに忘れて帰ってしまうお客さまもいました」
「ほかには、着替えやシューズが入ったボストンバッグがフロント付近で放置されているケースもまれに見ます。また、帽子やグローブに加え、マーカーなどの小物は知らず知らずのうちに落としやすいものなので、届け出が多いのではないかと思います」
「さらに、ロッカールームに財布や鍵などの貴重品を忘れたままゴルフ場を後にしてしまうお客さまもいますね。忘れ物に持ち主の名前が分かるものがある場合は、チェックイン時に電話番号を記入していただいているので、こちら側から電話をする形をとっています」
一方で、持ち主が分からない物の場合は、遺失物法に基づいて拾得から3カ月以内のものはゴルフ場が保管しています。後日落とし物に気づいた際は、なるべく早くゴルフ場に問い合わせて、プレーした日や氏名、何を落としたのかを明確に伝えましょう。
ラウンド中に見つけたらすぐマスター室へ連絡を
また、コースを回っていると、前の組が落としていったと考えられる物を見つけることもあります。その際は、カートに取り付けられているナビゲーションシステムや無線を使い、すぐマスター室に一報を入れて拾得物の内容、例えばクラブの場合はメーカーや番手などの情報とともに拾ったホールの番号を伝えましょう。スタッフがその場に駆けつけて回収してくれます。
重要なのは気づいたその場ですぐに連絡すること。持ち主へ早く届けることができますし、「紛失したかも…」と落ち込んでいる不安な気持ちを取り除いてあげることにもつながるはずです。
ゴルフ場に物を落としたり忘れたりすると、スタッフや他のプレーヤーの手を煩わせてしまうことに。荷物の多いスポーツでもあるゴルフですが、当然ながら自らが責任を持って管理する必要があります。
ゴルフ場内にはたくさんのスタッフやプレーヤーがいるとはいえ、必ず見つかる保証はどこにもありません。未然に防ぐためにも、スタート時やハーフターンの前後、ラウンドを終えて帰り支度をするときなどに必ず、身に着けていたものや荷物がすべてそろっているかどうかチェックする習慣があるといいでしょう。