上達スピードにも違いが生まれる!? レッスンを受けるなら「インドア」と「屋外」どっちがいいの?

ゴルフレッスンの受講を検討する際、「インドア練習場」と「屋外練習場」のどちらを選べばいいか迷うこともあるでしょう。練習内容や得られるメリットも異なりそうですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。

ビギナーは屋外練習場からスタートを

 ゴルフレッスンを受講するとなると、天候を気にせずボールが打てる「インドア練習場」か、広々とした「屋外練習場」のどちらにするか迷う人も多くいるはずです。

 では、屋内と屋外のレッスンには一体どのような違いがあるのでしょうか。自身が運営するWEBサイト「プロだけが知っているゴルフ上達への道」でゴルフ知識を紹介している、レッスンプロの川端いっせい氏に話を聞きました。

「距離感」を養えるのは圧倒的に屋外練習場 写真:AC
「距離感」を養えるのは圧倒的に屋外練習場 写真:AC

「インドア練習場は気温や天候に左右されず、快適な環境で練習ができます。また、ボールを打つための広い場所を必要としないため、都市部にも多くあることからアクセスしやすく利便性が高いのも特徴です」

「一方、屋外練習場は広い敷地を使って練習できるため、打球の曲がり具合や着弾地点をきちんと把握できるのが特徴と言えます。また、ボールを打つ爽快感を得やすいのもメリットの一つでしょう」

 両者の異なる特徴を説明したうえで、それぞれの環境でのレッスンはどのような人が向いているのでしょうか。川端氏は次のように話します。

「インドアでは実際の弾道が見えないため、スイングの動作や理論的なことを学びたい人に向いているでしょう。インドアであればシミュレーターなどの計測器を導入しているところも近年は増加していて、『スピン量』や『ヘッドスピード』といった細かいデータを測定したい方にはオススメです」

 とはいえ、ゴルフを始めたばかりのビギナーはショットのバラつきも多く、データを集めてもあまり参考にならない側面もあるようです。そのため川端氏は、ビギナーには屋外練習場でのレッスンを勧めていると言います。

「ビギナーがゴルフを上達させるなら、屋外練習場でボールを打って距離感を養うことが一番の近道です。実際のラウンドでは技術力だけでなく、気候や風などの自然環境にも適応できる能力が求められます」

インドアはビギナーにとってハードルが高い?

天候に左右されず練習に取り組めるのはインドアの大きなメリット 写真:AC
天候に左右されず練習に取り組めるのはインドアの大きなメリット 写真:AC

 さらに川端氏は「インドアでのレッスンや練習は中上級者向けだと思います」と言い、その理由について次のように話します。

「インドアでもレッスンを実施したことがありますが、ボールを打つ時間は全体の4分の1程度にしていました。個人的な見解ではありますが、ビギナーが数メートル先のネットやスクリーンに向かってボールを打つ練習をするだけでは効果が薄いと考えています」

「そのため、残りの時間はスイング中のクラブの動きなどを重点的に教えていましたね。もちろん、シミュレーターなどを使えば比較的早く上達できるかもしれませんが、最新の機械を導入しているようなレッスンは受講費も高く、ビギナーにとっては若干抵抗を感じてしまうでしょう」

「そういった意味でも、インドアでのレッスンが向いているのはスコア90を切るような中級者以上の人ではないでしょうか」

 暑さや寒さを気にする人もいるかもしれませんが、ゴルフとは本来自然を楽しむスポーツでもあります。もちろん、目的に合わせてインドアと屋外練習場を使い分けるのもいいですが、これから本格的にゴルフを始める段階なのであれば、まずは屋外でのレッスンから始めるのがいいと言えるでしょう。

【写真解説】ビシッと伸びた左腕! フォローが決まる片手打ち練習のやり方

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右手で左腕の前腕を握って左手打ち。ダウンスイングで左手の前腕をねじることを意識しよう。腕がスムーズにターンすれば球がつかまり、飛距離が伸びる
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左腕を外側にねじらずにダウンスイングすると、インパクトからフォローにかけて左ヒジが引けてしまう。この形は様々なエラーが起こる原因になる
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フォローで左ヒジが引けてしまう「チキンウィング」はボールがつかまらず飛距離をロスする原因。キレイに腕が伸びるフォローを目指そう
フォローのヘッドの向きに注目。トゥが上を向いていれば、左腕をターンさせながらスイングできた証拠。フェースが上を向いている場合はチキンウィングになっている
グループレッスンのほうがいろいろな気づきを得られる? 写真:AC
天候に左右されず練習に取り組めるのはインドアの大きなメリット 写真:AC

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