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- 今や主流はプラスチック? 一方で根強い木製派のゴルファーも… レッスンプロに昨今の“ティー事情”を聞いてみた
現在発売されているティーの多くは、木製とプラスチック製の2種類に分けることができます。それぞれには一体どのような特徴があって、どんなプレーヤーに適しているのでしょうか。
ビギナー向けなのはプラスチック製のティー
街中にあるゴルフショップを訪れると、店内にはさまざまなデザインのティーが販売されていますが、それらの大半は「木製」と「プラスチック製」の2種類に分けることができます。
昨今のアマチュアゴルファーはプラスティック製のティーを使用している人が多いかもしれませんが、一方で木製(ウッドティー)を愛用している人も少なくなく、まだまだ根強い人気を誇っています。
それぞれのティーにはどのような特徴があるのでしょうか。レッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。

「以前はゴルファーの中でも上級者になるほど、ウッドティーを使う人が多くいた印象です。ウッドティーはプラスチックティーに比べて、インパクトでクラブとの接触時に摩擦が少ないと考える人が多くいました。要は飛距離アップが期待できるといった意味合いで感覚に頼って選ぶ人も多かったのですが、10~20ヤードも大きく飛距離が伸びるといった根拠はないんです」
「実際には、せいぜい5ヤードくらい飛ぶといったところでしょうか。そういった飛距離差のイメージから、プラスチックティーでは飛距離が落ちると敬遠する人が多かったのも事実です」
さらに村井プロは「最近のプラスチックティーは、ボールが飛びやすいように設計されている製品も多い」と言い、以下のように話を続けます。
「昨今はワイヤー状の突起がついていてボールへの摩擦抵抗を減らしたり、ボールを支える部分が滑りやすい素材になっているティーもあります。そして、ウッドティーと比較して耐久性も高く、より長く使えるのも特徴の一つです。私が今使っているプラスチックティーは10ラウンド以上は余裕で持ちますし、折れる心配もないので非常に優れていると感じています」
また、プラスチックティーはゴルフを始めて間もないビギナーにもオススメできると言います。
「理由は簡単で、段付きのティーは高さが一定に保てることから、ショット時の準備や調整に不慣れなビギナーにとって非常に便利です。ティーの高さを都度調整する必要がないため、毎回同じような感覚でショットが打てるでしょう」
「それに、プラスチックティーは見つけやすいデザインのものが多く、ラウンド中に失くす心配もそれほどありません。ロングティーとショートティーがヒモでつながっていて離れないタイプのティーを使えば、より便利に感じると思います」
ウッドティーなら打ちたい球筋に合わせて高さを調整できる
一方、ウッドティーのメリット・デメリットについて、村井プロは次のように話します。
「プロゴルファーの多くはウッドティーを使っていますが、その理由の一つはショットの際に手に伝わってくる感触が非常に心地いいことが挙げられます。加えて、ティーの長さを自由に調整できる点も大きなメリットになるでしょう」
「飛距離を出したいときや低い球を打ちたいときに、微妙な高さを調整できる点がウッドティーの大きなメリット。精度の高いショットが要求される場面になればなるほど、その利便性も顕著に表れるはずです」
「デメリットとしては、冬の寒い時期は特に地面に刺さりにくく、さらに折れやすい点が挙げられます。ショットのたびに折れていては、さすがにイライラしてしまうこともあるでしょう。プレーを心地よくスムーズに進めるためにも、状況によってはプラスチックティーと併用してみてもいいと個人的には思います」
最近のプラスチックティーは進化も著しく、ショットの飛距離と方向性をアシストしてくれるような効果だけでなく、デザイン面でも優れたスタイリッシュなティーが多く販売されています。
一方で、使いやすさやコスト面でウッドティーを好んで愛用している人もまだまだ健在。自分のスタイルに合っているのは一体どちらのタイプなのか、試行錯誤を繰り返しながら、自身にとって“最高のティー”を探すのも、ゴルフの楽しみの一つかもしれません。
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