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- 大叩きしたら途中で諦めるのもマナー? ビギナーこそ知っておきたいローカルルール「ギブアップ」とは
ビギナーの中には、練習場とは異なる環境に緊張したりミスショットばかりだったりと、嫌になってしまいそうになる人もいるかもしれませんが、ゴルフにはそんなビギナーを救済してくれる「ギブアップ」というローカルルールがあります。
公式ルールブックにも明記されたビギナー救済措置
ゴルフを始めて間もないビギナーの中には、「コースデビューが待ち遠しい」と考えている人も少なくないはずですが、いざ蓋を開けてみると練習場とは異なる環境に緊張したり、うまくいくはずのクラブもミスショットばかりだったり、といった状況に陥る可能性もあります。

想像していた以上の大叩きで嫌になってしまいそうになるかもしれませんが、ゴルフにはそんなビギナーを救済してくれる「ギブアップ」というローカルルールがあります。
では、ビギナーこそ知っておきたい「ギブアップ」とは、どのようなものなのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「ギブアップは、2019年に実施された公式規則の大幅改定の際に、公式でも認められるようになったローカルルールで、『ゴルフをより多くの人にとって身近でプレーしやすいものにする』という、当時掲げられたテーマに合わせて定められました。特にビギナーだとバンカーやOB、池にハマってしまったり、リカバリーショットをしようとしても失敗ばかりだったりして、いつまで経ってもホールアウトできそうにない状況に遭遇する機会は非常に多いです。それでも、無理してカップインを目指すことを頑なにこだわり続けていると、今後のペースが崩れてもっと大叩きする恐れがあるだけでなく、何より『プレ―ファースト』が求められている中で後続組にも迷惑をかけてしまいかねません」
「そこで、ラウンドやコンペの開催前に『各ホール、規定打数に〇打プラスした打数を“上限スコア”とし、それに達したらギブアップをして、次のホールへ向かいましょう』と決めることにより、自分も周りもペースを乱されることなくプレーを続けられるようになるのです。上限スコアは『各ホールの規定打数×3』とする場合が多いですが、スキルや当日の混雑状況などに応じて『×2』にしても良いですし、最初はギブアップルールを考えていなかったとしてもラウンドの進み具合から途中で設定しても全く問題はありません」
また、飯島氏は「会社でコンペを開催する時は、『ぺリア』や『ダブルペリア』といったハンディ方式をどうするかだけでなく、ギブアップのルールについても事前にしっかり考えて告知しておけば、会をスムーズに進められるとともにビギナーや若手社員の参加率をより高めることにもつながるだろう」と付け加えます。
スマートにギブアップを選ぶコツは?
では、大叩きをしてギブアップをしようか考え始めた時は、どのタイミングで決断すべきなのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「例えば、パー4の上限スコアを『×3』とした場合ギブアップの目安となる打数は『12打』となる訳ですが、自分の気分が特に落ち込んでいなかったり、前の組の姿が見えなくなったりしていない場合は、上限スコアを多少無視して13打目や14打目まで打ち、カップインを目指すのもアリでしょう」
「しかし、10打目や11打目に差し掛かってもグリーンまで一向に届きそうにないのであれば、その段階でギブアップを最優先に考えておくと、よりスマートになるはずです」
「また、10打目や11打目でグリーンのすぐ近くまで来ている場合、1回くらいはアプローチにチャレンジしてみても良いと思います。ただ、それで大きくトップしたり、ダフったりしてすぐにカップインできそうにないのなら、『やっぱりやめておきます』とギブアップを宣言してみると良いかもしれません」
三浦氏によると、スロープレーになっているかどうかの判断基準は「後ろの組が来ていないか」より、「前の組がまだ見える範囲に残っているか」で考えた方が良く、たとえば、大叩きした状況でグリーン周辺まで来て、前の組の姿がもう次のホールのティーイングエリアにない時は、ギブアップをして次のホールへ行く準備や気持ちの切り替えをすべきと言います。
コースデビューでいきなり大叩きしてしまうと、ほとんどのビギナーは落ち込んでしまうはずですが、賢くギブアップを選んで次のホールへ気分を切り替えれば、せめて1ホールだけでもうまくいくようになるかもしれません。
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