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「5番アイアンが使いこなせません」→ユーティリティーへの変更は本当に正しい判断? レッスンプロの見解とは
ドライバーとアイアンの間をつなぐセッティングは、ゴルファー個々の好みや考え方が如実に表れます。では、女子プロやシニアプロが特に活用している“ユーティリティー”には、どういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。
ミスヒットへの寛容性が高いユーティリティー
スコアアップを図りたいと考えたとき、心技体に加え“道具”を含めたバランスチャートを満遍なく引き上げていく必要があります。キャディーバッグには最大14本のクラブを入れることができますが、出番がほとんどないクラブがあったりロングアイアンに苦手意識を持っているゴルファーは、セッティングを見直してみるのも一つの考えでしょう。

特に女子プロやシニアプロが活用している「ユーティリティー」は、アマチュアゴルファーにとってもスコアメイクのうえで大きな武器になるはずです。
女子プロのセッティングではドライバーとフェアウェイウッドの下に4番と5番のユーティリティーを入れ、アイアンは6番からピッチング、ウェッジは3本体制という形がよく見られます。また、ウッド系を得意とするプロの中には、ミドルアイアンを抜いて6番や7番のユーティリティーで代替している例もあります。
では、そんなユーティリティーには具体的にどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。レッスンプロの小松拓夢氏に話を聞いてみました。
「メリットの一つはロングアイアンに比べてミスヒットへの寛容性が高く、飛距離がガクッと落ちることなく安定して前へ飛んでくれる点にあります。5番以上のロングアイアンでミスヒットすると、本来の飛距離よりも20~30ヤードくらい飛ばないことが平気でありますが、ユーティリティーであればミスヒット時の飛距離ロスを最小限に留めることができるのです」
「また、フェアウェイウッドよりもクラブが短かったり、コンパクトで振り抜きやすいヘッド形状によって、さまざまな場面で“万能性”を発揮してくれます。例えば、フェアウェイウッドではリスクが高く躊躇するような傾斜地やボールが沈んだライでも、ユーティリティーならムリなく使うことができるでしょう」
筆者はフェアウェイウッドを1本(5番ウッド)入れていますが、ティーショットを除けば“フェアウェイ”という名称の通り、フェアウェイやそれに近い好状況でしか使いません。
その一方で、4番と5番の2本体制としているユーティリティーは使えるシチュエーションが多く、ドライバーをミスした時にはロスした分の飛距離をカバーしてくれたりもします。そして、難しいライでの対応力だけでなく、レイアップといった方向性を重視したい時にもメリットを発揮するのです。
操作性が優れているのはロングアイアン
テーラーメイドが「レスキュー」と呼んでいるように、アマチュアゴルファーのお助けクラブになるユーティリティーですが、デメリットとしてはどんなものが挙げられるのでしょうか。
「フェアウェイウッドよりは扱いやすいユーティリティーですが、操作性に関してはロングアイアンのほうが圧倒的に優れています。少しレベルの高い話にはなりますが、意図的にボールを左右に曲げたい時や低く打ち出したい時、ライン出しする時にはフェースの向きなどを操作しやすいロングアイアンのほうが簡単です」
「また、直進性が強いため特にボールの高さを出しにくい3番や4番といった長めのユーティリティーでは、グリーン上でボールを止めることが難しくなる点も知っておいたほうが良いでしょう」
「ちなみに女子プロがユーティリティーを好む理由は、飛距離を補えることに加えてミスへの寛容性や再現性の高さを備えている点にあります。そもそも女子プロは驚くほどボールが曲がらず、リカバリーショットの回数もアマチュアとは比較にならないほど少ないので、その分だけユーティリティーのメリットを生かせるシーンが増えるのです」
4番と5番のユーティリティーで味を占めた筆者は、5番アイアンの代わりに6番ユーティリティーを入れたこともありました。しかし、実際のラウンドでは5番アイアンのほうが扱いやすさを感じるシチュエーションが多く、6番ユーティリティーはクローゼットの中で眠っています。
例えば「木の枝でスタイミーになっているけど距離を稼ぎたい」「風が強いから低いボールで攻めていきたい」といった時には、ユーティリティーよりも5番アイアンのほうが明らかに優位性を発揮するのです。
ドライバーとアイアンの間をつなぐクラブセッティングは、ゴルファー個々の好みや考え方が如実に表れます。ラウンドの際には同伴プレーヤーや上級者のセッティングをチェックしてみるのも面白いかもしれません。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうかいろいろと妄想中。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、オフィシャルハンデは「7.7」。
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