- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- 解決策の一つはグリーンキーパーを“憧れの職業”にすること? 深刻なゴルフ場のコース管理スタッフ高齢化問題の現状と打開策
多くの職場で従業員の高齢化は問題になっています。ゴルフ場も例外ではなく、特にコース管理スタッフの高齢化は深刻だといいます。
新しい人材が入ってこない現場は高齢化する一方
ゴルフ場のコース管理の現場では高齢化が進み、作業効率・安全性・技術継承といった運営の根幹に関わる課題が顕在化しているといいます。ゴルフ場の質を維持し続けるためには、現場の負担軽減と若手育成、そして自動化・省力化を軸とした新しい体制づくりが欠かせません。そこで、現役コース管理の方にスタッフの高齢化など、今抱えている問題について聞いてみました。

某ゴルフ場の現役コース管理の方は、「スタッフの高齢化が進むと体力の低下により、特に夏場の炎天下における作業効率が落ちやすくなっています。また、若手の入社が少ないことで人員補充が追いつかず、慢性的な人手不足が常態化しています」と話します。
ゴルフ場の業務の中でも高度な判断が求められる芝生の状態判断や機械の微調整は熟練者の経験に依存する作業が多いため、技術継承が進みにくいという構造的な課題もあるといいます。
高齢化に伴い判断力の低下による事故リスクも増加しており、安全管理の観点からも早急な対応が求められています。
DX化、職場環境の改善で人材を確保
高齢の方にはきつい体力仕事という印象が強いコース管理。それをカバーすべく様々な施策を行われているといます。
「当ゴルフ場ではボランティアを募集して目土をしてもらい、作業に参加してくれた方にはプレーフィーなどのサービスを提供しています」(ゴルフ場関係者)
目土などの簡単な作業はプレーヤーが中心となったボランティアに手伝ってもらっているというゴルフ場もあります。
職場環境面では炎天下作業の対策としてファン付きウエアやコース管理の作業車にミストクーラーを取り付けるなど、高齢スタッフでもムリなく作業できる環境整備が進んでいます。野外での作業時間短縮やローテーション制の導入、休憩の確保など、作業計画そのものの見直しも実施。単独作業を避け、複数名のチームで作業を進めるなど、事故防止を考えた協働体制づくりも施策となっています。
人材面では、外部パートスタッフや季節雇用、短時間勤務などを活用し、柔軟な働き方を取り入れるゴルフ場も増えています。
しかし今後は、より踏み込んだ対策が検討されています。学校と連携した職場見学・インターンシップの実施。熟練者のノウハウを「属人化」させないためのマニュアル整備や動画化による技術継承のデジタル化も取り入れられようとしています。
人材確保のためにグリーキーパーを憧れの職業に
「各ゴルフ場にいるグリーンキーパーはコース管理の責任者として大変なプレッシャーを受けながら業務を行っています。芝の状態が悪ければコースの支配人やお客様からもお叱りを受けます。しかしながらその割にはあまり日の目を浴びていないのが現状です。アメリカのトーナメントでは表彰式でグリーンキーパーが紹介され多くの人から賞賛されることがあります。このようにグリーンキーパーが憧れの職業になるようにする必要があるかと思います」(ゴルフ場関係者)
酷暑の中でコンディションを維持するのは至難の業。コース管理という職業の待遇改善が新しい人材の確保、高齢化問題の解決に繋がるといえそうです。
ゴルフコース管理の高齢化問題は、もはや一つの施設だけで解決できる話ではなくっています。作業負担の軽減、自動化導入といった取り組みを積み重ねることで持続可能なコース管理体制を実現することが必要になっています。
高齢化が進む中でも、質の高いゴルフコースを維持し続けるためには、今まさに「変革」を進めることが求められています。
最新の記事
pick up
ranking











