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- ハンディキャップって「少ないほど良い」じゃなかったの!? 好スコアをあえて提出しない人の思惑とは?
各クラブで開催される月例や理事長杯といったハンディキャップ戦では、基本的にはハンディキャップが多い方が有利になるため、「名を捨てて実を取る」という策略家(!?)もいるのかもしれません。
“過去の自分に勝った人”が上位に入賞する仕組み
ゴルフ会員権を購入する動機は人それぞれですが、そのひとつとして「クラブ競技に出てみたい」というものがあるはずです。大抵のゴルフ場では、メンバーの一員になって複数枚のスコアカードを提出すると、晴れてクラブハンディキャップが発行されます。
その後も提出したスコアカードを元に、クラブハンデは一定期間ごとに再算出され、“今の実力”を表す基準になります。
ちなみに、世界共通のJGAオフィシャルハンディキャップ(ハンディキャップインデックス)を採用するゴルフ場もありますが、独自の算出方法のクラブハンデを使うコースがまだまだ多数派のようです。

筆者のホームである南総カントリークラブの場合、クラブハンデは4カ月ごとに再算出され、最新の20ラウンド(最長で2年以内)のうち、好スコアの上位8枚のスコアカードが採用される方式になっています。ちなみにダブルボギー以上のスコアはカットしてダブルボギー扱いになるため、ハンディキャップの数値はやや少なめに出るかもしれません。
クラブハンデのそもそもの目的は、各プレーヤーの実力差を補正することで、誰もがフェアに競い合えることにあります。そして、毎月の「月例」をはじめとしたクラブ競技は、クラブハンデを含めてクラス分けならびに順位が決定し、端的に言えば“過去の自分に勝った人”が上位に入賞する仕組みになっています。
クラブハンデを取得すると、クラブハウス内の壁などに「名前」が掲示され、いわゆるシングルをはじめとした上級者ほど高い位置に名前があるため、上達を目指すゴルファーのモチベーションのひとつになっています。
とくにクラブハンディ3以下のゴルファーは、その腕前はもちろん、いわゆる5大競技(クラチャンなど)の実績も相まって、クラブ内で一目置かれる存在になることでしょう。
「名を捨てて実を取る」という策略家も存在する!?
メンバーの多くがクラブハンデを減らそうと頑張っている一方、好スコアで上がったにもかかわらず、「あえてスコアカードを提出しない」という方々も散見されます。提出すればクラブハンデが減り、片手ハンデ以下になれば、ちょっとした名誉になるはずなのに、一体なぜ提出しないのでしょうか。実はそこには、「名を捨てて実を取る」という一種の策略もあるようです。
メンバーになって約2年半という新参者である筆者の場合、基本的には「全ラウンドのスコアカードを提出」しています。プライベートのラウンドであっても、OKパット以外はクラブ競技のルールにほぼ則っているため、それほどスコアは変わらないし、“今の実力”を把握しやすいと考えているからです。
中には「好スコアの時だけ提出する」という方々もいますが、1年以上前のスコアまで算出対象になったりすると、“今の実力”との乖離が生まれそうです。ちなみに南総カントリークラブの場合、クラブ競技のスコアは自動的に「提出扱い」となります。
一方、「プライベートのラウンドでは、スコアカードを提出しない」という方々も存在します。そういった方々は、プレッシャーも少なくOKパットもあるプライベートのラウンドと、厳格なルールに則って行うクラブ競技はまったくの別モノで、クラブ競技のスコアこそが“真の実力”と考えているのです。
確かにクラブ競技では、知らず知らずのうちにプレッシャーがかかっているので、普段なら外すはずのないショートパットを外したり、ありえないミスを犯したりもします。また、プライベートのラウンドは調整や実験の場でもあって、スコアだけを追求しているわけではないという側面もあるのかもしれません。
そして、好スコアのスコアカードを提出しない理由としては、上記のような“表向きの理由”に加え、「名を捨てて実を取る」という策略が隠されていることもあるようです。
そう、月例や理事長杯といったハンディキャップ戦では、基本的にはハンディキャップが多い方が有利になるため、あえて減らないようにして上位進出のチャンスを広げているのです。
これを「ズルい」と捉えるかは微妙なところですが、ハンディキャップが増えたことを喜んだり、「シングルぎりぎりの9.9が理想だよね(5大競技のすべてに参加資格がある中で最大のハンディキャップ)」と冗談を言い合ったりすることも事実です。
ちなみに南総カントリークラブでは、月例で優勝~3位までに入賞した方は、向こう3カ月間はより少ない“暫定ハンディキャップ”が適用されるため、連続入賞は困難になっています。
ハンディキャップは実力のバロメーターであり、少しでも減らしていくことが目標になりますが、戦略的な要素が絡むケースもあるようです。「実より名を取る」か「名を捨てて実を取る」か……。ハンディキャップには、各ゴルファーの考え方やゴルフへの向き合い方も投影されているのかもしれません。
文/のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「8.6」→「7.1」→「5.6」。
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