ドタキャンでキャンセル料はかかる!? ゴルフ場のキャンセルポリシーはどうなっている？

　3月に茨城県のゴルフ場でラウンドをしたら、あまりにも寒くてビックリしました。その日は雨が降るという天気予報が出ていたのですが、ゴルフは雨でもプレーするスポーツですし、本格的に降り始めるのは午後からという予報でしたのでラウンドを決行しました。

　ところが雨が降り始める前から気温がめちゃめちゃ低く、真冬に逆戻りしたような天候でした。同伴プレーヤーは防寒着を着用していたのですが、筆者は2月から3月にかけて温暖なラウンドが続いていましたから完全に油断していました。

　練習場でボールを打ち始めた途端に体が冷えてきたので慌ててロッカーに戻り、帰りに着るセーターを2枚重ねで着込みましたが、その程度の対策で何とかなるレベルの寒さではありません。

　クラブハウスのプロショップで防寒着を購入することも考えましたが、値札を見るとプレー代よりも高いので、その選択肢は除外しました。

　スタート係のスタッフの方から「その格好では寒くないですか？」「レインウエアはお持ちではないですか？」と聞かれ、「なるほど、そういう手があったか」と思い、レインウエアの上着を羽織ると少し落ち着きました。

　ただ、指先がものすごく冷たくなっていましたから「マスター室に使い捨てカイロはまだ残っていますか？」とスタッフの方に聞いたところ、残っていたので人数分取り寄せてもらいました。

　これでようやく18ホールを完走できそうな準備が整いましたが、天気予報どおり途中から雨が降り始め、まるで何かの罰ゲームのようなラウンドでした。ホールアウト後にお風呂に入ることだけを楽しみに、歯を食いしばって自然の猛威に耐えました。

　翌日にゴルフ関係のSNSを閲覧していたところ、同じようなエリアでラウンドしていたゴルファーの中にはハーフラウンド終了時点でプレーを断念した人もいたようです。筆者も同伴プレーヤーから「ハーフでやめよう」と言われたら、「そうしましょう」と答えていたと思います。

　この日はハーフターンの昼食時にゴルフ場のキャンセルポリシーの話題になりました。「今日のラウンドをキャンセルしていたら、キャンセル料は発生したのか」と。

　予約をしてくれた人はゴルフ場予約サイトでキャンセルポリシーを調べたもののハッキリ分からず、ゴルフ場に電話で問い合わせたそうです。

　すると、そのゴルフ場は3組以上のコンペ予約が未来場となった際にキャンセル料が発生するシステムでした。したがって1組単位の予約であればキャンセル料は発生しませんでした。

　キャンセル料が発生しないのはゴルファーとしてはありがたい話ですが、ゴルフ場を運営する側としてはキャンセルポリシーの設定とキャンセル料の徴収は頭を悩ませるところだろうと感じました。

　以前、ゴルフ場関係者に話を聞いたところ、「キャンセルポリシーは一応、設定はしていますが、キャンセルしても別の日に予約を振り替えていただければ、キャンセル料は徴収しないのが一般的だと思います」とのことでした。

「ゴルフ場としましても、悪天候の中でラウンドして『こんなゴルフ場、二度と行きたくない』と思われるよりも、天気のいい日にあらためて来場してもらって、『また来たい』と思っていただいたほうが得ですからね」

　この日のラウンドはキャンセルしても別の日に予約を振り替えられるわけではありませんでしたから、ラウンドを決行したのは正しい選択ではありました。しかし、正直に告白しますとコンディションがあまりにも過酷でしたからコースに対する印象も少しネガティブになりました。

　このゴルフ場には昨年10月も訪れ、いい印象を持っていましたが、今回のラウンドで印象が変わりました。ゴルフは自然相手のスポーツですから、常に良好なコンディションでプレーができるわけではありませんが、同じゴルフ場でも天候によって表情がこれほど大きく変わることをあらためて思い知らされました。