コンペの同伴者は気づいてるかも!? 素でやっちゃいがちな“うっかりルール違反”4選

プライベートのラウンドでは、そこまで厳密にルールを適用しないという人も多いと思いますが、コンペなどで親しい間柄でない人と回るときはそうもいきません。ついうっかりやってしまいがちなルール違反を紹介します。

いつもの調子の会話が「アドバイス」

 レジャーゴルフであれば問題にならないけど、競技会ではもちろん、ゴルフ場が主催するオープンコンペなんかでも、うっかりすると違反になったり、違反を疑われる行為があります。
 普段のレジャーゴルフと違って、どんなことに気をつけるべきか、チェックしておきましょう。

楽しそうに会話するゴルフ女子2人ですが、ホールの攻め方について話し合ってたら実は“違反” 写真:AC
楽しそうに会話するゴルフ女子2人ですが、ホールの攻め方について話し合ってたら実は“違反” 写真:AC

 いつもの仲間内の調子でやったことが違反になる例に、まず「アドバイス」があります。

 ルール上で言うところの「アドバイス」とは、プレーヤーが「クラブを選択するとき」や「ストロークを行うとき」「ホールや、ラウンド中のプレー方法を決定するとき」に影響を及ぼすことを意図した言動のことです。

 そして、それを競技中に他の人に求めたり、他のプレーヤーに与えたり、あるいは「アドバイス」に当たる情報を得るために他のプレーヤーの用具に触れた場合は、違反になります。

 例えば、レジャーゴルフでは先に打ったプレーヤーに「いま何番で打ったの?」と尋ねる人がいますが、これはもちろん「アドバイス」の違反です。

 また、先にストロークしたプレーヤーが「7番じゃ、ちょっと短かったか」とか、パッティング後に「もっと左に切れると思ったんだけどなあ」と、使用クラブやプレーの線に関する情報を声に出すのは、マナー違反です。他のプレーヤーのクラブ選択やプレーの線の判断を惑わすことになるからです。

 ゴルフのプレーは、各自黙々と進めたほうが良いでしょう。

いつもの設定が違反に「レーザー距離計のスロープモード」

 ジェネラルルール(世界共通のルール)では各種距離計測機器の使用は認められていますが、レンジファインダー(レーザー距離計)の高低差を計測する機能、いわゆるスロープモード機能の使用は禁じられています。

 普段のレジャーゴルフでその機能をオンにしているゴルファーは注意してください。競技やルールにシビアなコンペでは、スタート前にオフに切り替えること。

 昨年、アメリカの「オールプロツアー」というミニツアーで起きた出来事です。

 ラウンドの途中、1人の選手のレンジファインダーがスロープモードになっていることに同伴プレーヤーが気付いて指摘。その選手は競技委員を呼んで申告した結果、複数のストロークの際にスロープモードのレンジファインダーを使用したと判断され、失格になりました。

 レンジファインダーのスロープモードは競技前に、要チェックです。

ゴルフ場ごとにだいたいある「ローカルルール」に要注意

 競技にしても、ゴルフ場などが主催するオープンコンペにしても、通常は何らかのローカルルールが採用されています。

 コースの保護やスムーズな競技進行・運営のためで、ジェネラルルールだけで行われる競技会というのは、まずないでしょう。

 例えば、電磁誘導式のカート道路は、地面の下にケーブルが敷設されているので、その保護のため、カート道路がプレーの障害になった場合、多くはローカルルールで「必ず救済を受けなければならない」となっています。

 また、「目的外のグリーン」の上にボールが乗ったり、スタンスがかかる場合は、ジェネラルルールにより、必ずその障害を避ける救済を受けなければなりません。

 しかし、ゴルフ場によってはローカルルールでグリーンの周囲のカラーもグリーンと同様、「目的外のグリーン」の一部として、やはり救済を受けなければならないとするところがあります。

 ローカルルールを知らずにうっかりペナルティーを課されることのないよう、競技やコンペに出る際には気をつけてください。

何の気になしに置いたモノが「ストロークの援助」

 自分のスタンスの向きを確認したり、正しい向きにセットするため、使わないクラブを足元に置いたことのある人は多いでしょう。

 現行ルールでは、ラウンド中、そうした目的でモノを置き、スタンスをとることは禁止されています。その状態でスタンスをとったあと、スタンスを解いたり、置いたモノを取り除いても、罰は免れません。

 本人にそのつもりはなくても、スタンスの助けになると疑われるような場所にクラブなどのモノを置かないように注意しましょう。

 練習時によく使われるアライメントスティックですが、米ツアーでその不正な使用で2ペナを付加された選手がいます。

 ベテランプレーヤーのブレンダン・スティールは3年前のウィンダム選手権で、あるホールでセカンドショットを打ったあと、スタンスの向きが気になり、キャディーにアライメント(スタンスの向き)をチェックしたいと頼んだところ、キャディはバッグ内からアライメントスティックを取り出し、スティールの足元に置いたのでした。

 その瞬間、スティールは「これは問題かも」と気づき、急ぎ競技委員を呼んで確認をしました。

 その結果、下された裁定は、スイング補助器具を「潜在的な利益を生じさせる方法で使用してはならない」とする、規則4.3aに違反したとして、スティールは2ペナを課されたのでした。

 そのうえで、競技委員はスティールに「アライメントスティックの代わりに、傘やクラブを置いたら、問題はなかったのに」と告げたとのことです。

 米ツアーで優勝経験のあるプロでも、ついうっかりやってしまうルール違反。皆さんも気をつけてください。

【画像】短パンで“スネ毛丸出し”アリかナシか? ゴルファーに意識調査

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引用元:ゼネラルリサーチ調査、メンズエミナル
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楽しそうに会話するゴルフ女子2人ですが、ホールの攻め方について話し合ってたら実は“違反” 写真:AC

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