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- 大会中は“収入ナシ”なの!? トーナメント開催コースの「お金事情」とは?
男女レギュラーツアー以外にも下部ツアーやシニアツアーなど、ゴルフ場では様々なトーナメントが開催されています。そこで気になるのは「大会期間中のゴルフ場収入」、一体どのような仕組みになっているのでしょうか。
トーナメント開催で赤字になってもブランド価値の向上を目指す
プロトーナメントが開催されているゴルフ場は、メンバーしかラウンドできない名門コースからビジターでも予約ができるパブリックコースまで様々です。
そんなトーナメント開催コースですが、大会期間中はもちろん通常営業ができません。その間のゴルフ場の収入などは保証されるのでしょうか? トーナメント開催にまつわるお金の事情は様々なパターンがあるようなので、開催経験のあるゴルフ場関係者に話を聞いてみました。
プロトーナメントが開催されるのは、下部ツアーを除けば必ず土日が含まれています。さらに、大会開催期間はその地域のベストシーズンである場合も多く、一般ゴルファーの集客が期待できる時期と重なっています。
本大会が開催される日程以外にも、指定練習日やプロアマなどがあり1週間は通常営業ができません。出場するプロはプレーフィーを支払いますが、メンバフィーに近い料金なので当然単価も下がります。
開催コースになるのはゴルフ場の運営会社と大会スポンサーの関係や、ゴルフ場が知名度を上げるために自ら立候補するなど様々な事情で決まっているそうです。トーナメント開催でコースの知名度を上げるのか、通常営業で売上を作るのかを天秤にかけ開催を決めているのです。
メジャー開催は億単位の持ち出し!? 大会ごとに異なるゴルフ場負担額
日本女子オープンなどのメジャー大会を経験したことのあるゴルフ場関係者に開催にまつわるお金の事情を聞いてみました。
「日本女子オープンなどのメジャー大会を開催するにはゴルフ場側が約1.5億円をLPGAなどの主催者に支払うことになります。チケット収入や企業様からの協賛はゴルフ場の収入になりますが、さすがに1.5億円を回収することはできません。赤字でも開催する狙いとしては、コースのブランド力向上ですね」と話してくれました。
トーナメントの種類にはメジャー以外にもレギュラーツアーや下部ツアーなどが様々あります。大会主催者が違えばゴルフ場が負担するお金も変わってきます。
「主なパターンはゴルフ場が会場使用料をもらい、選手のプレーフィーはメンバー料金で設定するといったパターンが多いはずです」とは別のゴルフ場関係者。
また会場使用料は支払われずに、プレーフィーに加えクラブハウス内での飲食費がゴルフ場側に支払われるパターンもあるようです。
「トーナメントを開催しているのは高級なコース」、そんな印象をもっているゴルファーが多いかもしれません。トーナメント開催には高いレベルでコースクオリティーを保つ必要があります。
そのためにはコース管理費の予算も当然高くなります。時には主催者側からコース改造の依頼もあり、それもゴルフ場負担となる場合もあるのそうです。
従って、トーナメント開催自体で黒字になるのは難しいようです。しかし、来場者や入会希望者の増加、それに伴うプレーフィーの値上げなども可能になることからメリットもたくさんあるようです。
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