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- 渋野日向子は“1回~4回”でブレ 小祝さくらは“2回固定” 明暗分けたルーティーンの差
渋野日向子(しぶの・ひなこ)のルーティーンに回数のブレが見られた一方、小祝さくら(こいわい・さくら)は素振り・視線ともに一定で対照的だった。スイングの不安が影響している可能性もあり、安定したルーティーンが復調の鍵となりそうだ。
渋野日向子、今季国内ツアー初出場
米ツアーを主戦場とする渋野日向子が、4月10日から埼玉県の石坂ゴルフ倶楽部で開催された「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」に主催者推薦でスポット参戦しました。今季初の国内ツアー出場となりましたが、カットラインに2打及ばず予選落ちとなりました。
初日のペアリングは、同じく今季国内初戦となるホステスプロの竹田麗央と小祝さくらです。多くのギャラリーを引き連れてのプレーとなりました。

米ツアーでは苦しい戦いが続いている渋野ですが、スイング作りが思うように進んでいないことも伝えられています。現状を探るべく、初日の前半9ホールに帯同しました。
注目したのはアドレスに入る前のルーティーンです。素振りの回数と、ヘッドをボール後方にセットしてからターゲット方向を見る回数を、同組の竹田、小祝も含めて全ショットでカウントしました。
ルーティーン
9ホールを2オーバーとした渋野のルーティーンは、基本的に素振りが3回です。切れ間なくショートスイングを2回行い、その後フルスイングを1回(計3回)という流れでした。ただし、4回になる場面も見られました。
また、アドレスに入ってからターゲット方向を見る回数は、1回の時もあれば4回の時もありました。
バンカーショットなどで回数が増えるのはやむを得ませんが、ティーショットやフェアウェイからのショットでもルーティーンが一定ではなく、スイングを気にしている様子がうかがえました。
同組で9ホールを3アンダーとした小祝は、素振り2回、ターゲット方向の確認も2回とルーティーンを徹底していました。一方で竹田(同2アンダー)は、素振り2回が基本でターゲット確認は3回が多く、多少のばらつきはありましたが、スイングを気にする様子は見られませんでした。
スタート前の練習

渋野のショット前の素振りからは、スイング課題への強い意識が感じられましたが、それはスタート前の練習からも垣間見えました。
ドライビングレンジでは、ショートスイングとフルスイングの素振りを繰り返し、「インパクトでお尻が前に出て手元が浮かないように」「前傾姿勢が崩れないように」といった意識が見て取れました。
左手1本打ちの練習では、右手で左手を上から押さえながらスイングしていました。これもインパクトでの手元の浮きを抑える意図と考えられます。
こうした「お尻や手の位置」「前傾キープ」が思うようにいかない現状が、試合中のルーティーンの不安定さにつながっている可能性があります。
ルーティーンが安定しないと、スイングのリズムやテンポも乱れやすくなります。その結果、「お尻や手の位置」「前傾キープ」がさらに難しくなるという悪循環に陥ります。
2019年の全英女子オープンでは

優勝した2019年の全英女子オープン最終日のプレーでは、ルーティーンは一定でした。素振りは1回で、スイングを過度に意識していないことがうかがえます。初の海外メジャーで優勝争いという状況でも、スムーズに構えに入っていました。
「一定のルーティーン」はスイングの再現性を高める要素の一つとされています。渋野復活の鍵となる可能性は高いといえます。
大会後、渋野は自身のインスタグラムで「今と向き合って進んでいきます」「やってやる!」と投稿しました。
結果が出ない期間は続いていますが、昨季は米ツアー最終予選会を突破しています。さらに国内ツアー6試合の平均獲得ポイントは、仮に31試合以上出場していればシード圏内(50位以内)に相当する水準でした。
課題だけでなくプラス材料も踏まえ、今季の巻き返しに注目が集まります。
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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