マキロイがケプカに“歴史的”なハグ！ リブゴルフ勢として初のメジャー制覇は“雪解け”の序章!?

　ブルックス・ケプカがリブゴルフ勢として初のメジャー制覇を成し遂げた全米プロゴルフ選手権。同大会の公式フェイスブックで、大会終了後の“歴史的”な場面が投稿されました。

　3枚の連続したシークエンスとして投稿された写真には、大会を7位タイで終えたマキロイがケプカに歩み寄り、ケプカの首に手を回して固く抱き合う場面が収められています。リブゴルフの発足以来、同ツアーを批判する急先鋒と見られてきたマキロイだけに、この行動には驚きと称賛の声が多く集まっています。

　ただ、マキロイも、昨年の9月には予選カットがないなど試合形式の問題点が解決されれば、リブゴルフに世界ランキングのポイントを与えるべき、同ツアーの選手たちはそれに値するという趣旨の発言をしたことが報じられるなど、態度の軟化が見られます。もはや、リブ勢の選手個々人に対する敵意はないのかもしれません。

　全米プロ公式は「ゲームはゲームをリスペクトする」（PGAツアーとリブゴルフのことか？）とつづり、これに対してのフォロワーのコメントは以下のようなもの。

「よくやった、ローリー！ 偉大なスポーツマンシップ！ これこそ私がローリーのファンになった理由だ」「彼（ケプカ）がPGAツアーに戻ってくることを望む」「ブルックスがライダーカップの米国チームに入ることを願う」「リブゴルフにも世界ランキングでPGAツアー同様の地位が与えられるべき！」「ローリーはついにみんな（PGAツアーとリブゴルフ）が同じゲームをプレーしていることに気づいたんだね」「スポーツはこうあるべき！」と、肯定的な声が大勢を占めています。

　しかし、一方でこんな声も。「カメラが君（マキロイ）を狙っているときに、この場面があったことに驚くね」「ローリーは『よくやった、ブルックシー（ケプカをヤジる際のあだ名）。近いうちにリブゴルフで会おう』とささやいているに違いない」などと、懐疑的に見たり、揶揄するようなコメントも散見されました。

　いかに選手同士が“雪解け”の気配を見せても、両ツアーの間で法廷闘争が進行中であることも事実。ゴルフ界を二つに引き裂いているこの問題が軟着陸する日が1日も早く来てほしいものです。