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- 「最初は心細かったですけど…」 稲見萌寧 キャディー交代のハプニングにも動じず大会2勝目へ好発進
JLPGAツアーの公式戦2戦目である日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯が、長崎県のパサージュ琴海アイランドGCで開幕。2020ー21年賞金女王の稲見萌寧(いなみ・もね)は、朝のキャディー交代劇をものともせず、6バーディー、1ボギーの5アンダーで山内日菜子と並んで首位に立った(7日17時28分現在)。
「ホントに自分で判断して自分で決めました」
◆国内女子プロゴルフ<日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 9月7~10日 パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県) 6755ヤード・パー72>
欲しいのは2度目のタイトル…。稲見萌寧が2021年に続く日本女子プロゴルフ選手権タイトルに向けて、最高のスタートを切った。
JLPGAツアーの公式戦2戦目である同大会は、長崎県のパサージュ琴海アイランドGCで開幕。2020ー21年賞金女王の稲見は、朝のキャディー交代劇をものともせず、6バーディー、1ボギーの5アンダーで山内日菜子と並んで首位に立った(7日17時28分現在)。
パッティンググリーンの横、9番グリーンの手前に歴代優勝者の写真が並ぶ。第1回から第6回大会までの6年連続を含め、8回タイトルを手にした樋口久子を筆頭に、岡本綾子、ト阿玉、大迫たつ子、森口祐子、不動裕理の永久シード選手はすべてここにいる。複数回優勝者は1枚にまとめられており、居並ぶ実力者たちは全部で37人。第54回大会で優勝した稲見の姿もそこにある。
もちろん、欲しいのは2勝目。「もちろん全試合(優勝の記録を)増やしたいんですけど」と本音をのぞかせた後、「毎日、上位で優勝争いに加われるように頑張りたい」と目の前の試合に集中した。
9月に入り、秋らしい高い空が見られる長崎での大舞台。だが、稲見は朝から猛暑の影響を受けていた。帯同キャディーが体調不良で戦線離脱したのだ。「先週から熱中症気味だった」というキャディーに代わり、帯同していたトレーナーが急遽“登板”。「初めてだったので、全部自分でやるからキャディーバッグだけ担いでくれればありがたいってお願いしました」と、誕生した急造コンビ。
「もともと私は自分でやるタイプですけど、それでも、いつもは相談できる。でも、今日は相談してもプレッシャーになっちゃうかな、と思ってホントに自分で判断して自分で決めました。最初は心細かったですけど、前半の半分くらいから、初めてなのかな、っていうくらいクラブを渡してすぐ拭いてくれて」と、意外にもいいリズムでプレー。出だしの10番こそバンカーからボギーを叩いたが、11番バーディーで取り返し、イーブンパーで前半を終えた。
後半に入ると、1番、2番と連続バーディー。パー3の5番では、160ヤードを7番アイアンで打ってピン手前3ヤードくらいから転がって10センチにピタリとつけるスーパーショットを披露した。
4番、5番と3連続バーディーを奪って5アンダー。シーズン9勝を挙げて女王となった20ー21シーズンの後、22年は年間2勝しているが、今季はまだ勝利に手が届いていない。ベストフィニッシュが開幕戦の2位タイだが、徐々にショットに手応えを感じている。「今は手首を柔らかめに使って、スピードアップ(するスイング)みたいな感じ」と、大会2勝目に向けて自信を深めつつある。
稲見 萌寧(いなみ・もね)
1999年7月29日生まれ、東京都出身。2020-21シーズンは9勝を挙げ、見事賞金ランキング1位に輝く。さらに、東京五輪では銀メダルを獲得した。22年は「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」「ニトリレディスゴルフトーナメント」で優勝を手にした。Rakuten所属。
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